2008年西成区出来事

1月

5日
午前5時40分ごろ、大阪市西成区花園北2丁目の駐車場付近で「パン、パン」という発砲音がしたのを住民が聞き、西成署に通報した。署員が駆け付けると、指定暴力団山口組系の松本晃二組員(38)が右ひざを1カ所撃たれており、全治約2週間のけが。当時、周辺で約10人がけんかをしていたという情報があり、西成署が傷害事件として発砲した人物や詳しい状況を調べている。組員は「歩いていて別人の名前を呼ばれ、振り向いたら右足に痛みを感じた」と話しているという。弾は貫通し、組員のズボンに残っていた。現場はJR新今宮駅から約500メートル。

9日
性同一性障害を理由に解雇したのは違法として、大阪府内の男性(51)が雇用先だった社会福祉法人「大阪自彊館」(大阪市西成区)を相手に200万円の慰謝料などを求めた訴訟は10日までに、被告側が解決金180万円を支払うことなどで大阪地裁(中山誠一裁判官)で和解した。和解条項は、被告側が不快な思いをさせたことに「遺憾の意」を表すなどを定めた。男性側代理人は「職場での配慮不足などを認めさせることができ、勝訴的和解だ。これを契機に障害への理解が深まってほしい」と話している。訴状などによると、男性は性同一性障害であることを明かした上で、2004年9月、ホームレスの巡回相談員として採用された。しかし化粧や女性トイレの使用を禁止されたり、同僚から「一緒に仕事をしたくない」などと言われ、06年3月、はっきりした理由もなく契約更新しないと通告された。

18日
覚せい剤を販売目的で所持していたとして、大阪府警薬物対策課などは18日までに、大阪市西成区長橋1、自称建設業、石原次郎容疑者(50)ら5人を覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕した。同課によると同容疑者は大阪では「大物密売人」として知られているという。同課などは覚せい剤のほかにも石原容疑者の西成区内の事務所から拳銃5丁と実弾42発を押収している。調べに対し、同容疑者は「(拳銃などを)売ろうと思っていた」と供述しているといい、銃刀法違反容疑で再逮捕する方針。調べによると、石原容疑者らは16日、西成区内の同容疑者の事務所で覚せい剤約9グラム(末端価格約54万円)を所持するなどしていた。同容疑者は山口組系暴力団の事務所に出入りしているといい、石原容疑者の事務所が暴力団の「武器庫」だった可能性があるとみている。

2月

6日
大阪府警西成署が、病院で治療を受けたばかりの男性を引き取った後、保護せず路上に連れていき、男性が凍死していたことが六日、分かった。男性は六十九歳の路上生活者とみられ、同署は身元確認を進めている。警察官職務執行法は応急の救護を要する人を発見した場合、警察や病院で保護しなくてはならないと定めている。西成署の宮下啓二副署長は「病院の処置済みで会話ができた。セーターの上にジャンパーも着ており、保護の必要はないと判断した」としている。調べなどによると、男性は大阪市浪速区の路上で酩酊(めいてい)状態で動けないとして、四日午後七時半ごろ、同市西成区の病院に運ばれた。急性アルコール中毒と診断され点滴を受けた。午後十時ごろ、病院から西成署に「処置が終わったが帰らない。点滴を自分で外すなど暴れた」と連絡。男性は酔いはさめていなかったが自力歩行は可能な状態だった。署員は男性を引き取り、病院近くの路上で別れたが、午後十一時ごろ「人が寝ている」と通報があり、再び男性を発見。約八十メートル離れた電車の高架下に連れて行った。「雨にぬれない所に行ってくれ」と頼まれ、高架下を選んだという。約四十五分後、「人が倒れている」と一一九番があり、男性は別の病院に運ばれ、死亡が確認された。解剖の結果、凍死と分かった。病院側は「署内での保護を頼んだつもりだった」と説明。急性アルコール中毒であることなど、経過を伝えて引き渡したとしている。西成署は「『何とかしてくれ』と言われた。保護は頼まれていない。急性アルコール中毒とは聞いていなかった」と否定している。

9日
大阪市西成区のあいりん地区で複数の密売人を使って覚せい剤を売っていたなどとして、大阪府警が暴力団幹部を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)などの疑いで逮捕し、大阪地検が起訴していたことが分かった。24時間年中無休で販売し、府警によると、幹部は半年間で約2億円超を売り上げ、「総元締め」と呼ばれていたという。起訴されたのは大阪市港区磯路2丁目、山口組系暴力団幹部姜正訓(きょう・せいくん)被告(47)。姜被告は昨年9月22日、同市西成区萩之茶屋1丁目のビジネスホテル室内に小分けした覚せい剤計約200グラムを所持した、などとされる。府警のその後の調べで、姜被告が昨年4~9月、配下の密売人に覚せい剤計4.7キロ(末端価格2億4千万円)を密売させていたことが裏付けられたという。姜被告はあいりん地区内でも特に密売場所として知られる通りを縄張りとしていた。3人1組の密売人を1日2交代のシフト制で配置。周辺の路上やビジネスホテル内で昼夜休みなく販売させていたという。

11日
「ゼンリン電子地図帳」などビジネスソフトの海賊版DVDを販売したとして、大阪府警浪速署と大淀署は11日、著作権法違反の現行犯で、自称石川県加賀市、露天商、朴天弘(58)と大阪市西成区天下茶屋、無職、益子真知江(49)の両容疑者を逮捕した。海賊版DVDは映画や音楽が一般的で、ビジネスソフトは珍しいという。調べでは、朴容疑者らは11日午後1時ごろ、大阪市浪速区日本橋の路上で、最新版の「ゼンリン電子地図帳」の海賊版DVD1枚を販売目的で所持した疑い。浪速署によると、2人は摘発を逃れるため露店を構えず、通行人に商品のリストを配布。興味を示した通行人を近くの車に連れて行き、現金とDVDを交換していた。車内には「AutoCAD」や「筆まめ」など約800枚があったという。映画の海賊版の販売価格は1枚1000円程度だが、朴容疑者らはこれらのソフトを5000~1万5000円で販売、大きな利ざやを稼いでいたという。

20日
午後7時20分ごろ、大阪市浪速区のJR大阪環状線新今宮駅を通過中の関西空港発京都行き特急電車が、男性をはねた。男性は全身を強く打ち死亡。乗客約120人にけがはなかった。西成署の調べでは、男性は70歳くらい。同署は身元の確認をすすめるとともに自殺とみて調べている。この事故で、同線の内回り・外回りと、大和路線の上下線で一時運転を見合わせた。ダイヤは未明まで大幅に乱れ、通勤帰りの客らに影響した。

21日
大阪府警薬物対策課は21日までに、大阪市西成区のあいりん地区を拠点に大量の覚せい剤を密売したとして麻薬特例法違反容疑で、大阪市阿倍野区天王寺町北、自称暴力団関係者の無職橋坂春幸容疑者(58)ら3人(覚せい剤取締法違反罪で起訴)を再逮捕した。同課によると、橋坂容疑者は一部密売人らの間で「西成の頭(かしら)」などと呼ばれていた。拠点のマンションを「薬専門のコンビニ」と称して24時間態勢で注文を受け付け、2006年1月から昨年8月までに覚せい剤約37キロを密売。約8億8000万円の売り上げがあったという。調べでは、橋坂容疑者らはこの間、女性2人に覚せい剤計約3・5グラムを密売するなど、多数の客に覚せい剤を売り渡した疑い。橋坂容疑者らは西成区のマンションの2室を「密売所」と「覚せい剤倉庫」として使用。携帯電話などで注文を受け、譲り渡していた。また、自警団をつくって周囲をパトロールさせ、捜査員がいないか警戒していた。

27日
オウム真理教(アーレフに改称)を脱退した上祐史浩氏が設立した団体「ひかりの輪」の大阪支部(大阪市西成区)を巡り、地元住民らが作る「オウム真理教対策市民の会」が27日、施設からの退去を求める抗議集会を同区内で開き、約150人が出席した。教団施設は03年に同市東住吉区から西成区のビルに移転。その後、「ひかりの輪」大阪支部がこのビル内に置かれている。公安調査庁によると、教団の教義に従って「上祐派」の信者が修行などをしているとされる。集会では、サリン被害を受けた滝本太郎弁護士が「分裂したオウムと今後の私たちの闘い」と題して講演。アーレフや「ひかりの輪」の現状などを報告した。最後に「自主退去を求めて、監視と抗議活動を続ける」との決議文を採択した。

28日
28日午前10時ごろ、大阪市西成区鶴見橋1丁目にあるマンションの無職男性(78)方に、区役所職員を名乗る2人組の男が押し入り、男性の顔にスプレーを吹き付けた上、口や両手足を粘着テープで縛って貴金属などを奪って逃げた。男性にけがはなかった。西成署は強盗容疑で2人の行方を追っている。マンションは生活保護の受給者専用で28日は生活保護費の振り込み日になっており、西成署は保護費を狙った可能性があるとみている。調べでは、男らは男性方を訪れると「区役所の者です。生活保護をもらってますか。アンケートに名前を書いてほしい」と話し掛けた。男性がアンケートに応じようと室内に向かうと、背後からいきなり襲ったという。いずれも30~40歳で身長160~170センチ。スーツ姿だった。


3月

5日
西成署は5日、大阪市西成区玉出西1、貸金業、山本浩容疑者(66)を貸金業規制法違反(無登録)容疑で逮捕した。「10年前から経営していた」と供述しているという。調べでは、山本容疑者は府知事の登録を受けずに、06年6月~07年9月ごろ、同区の46~58歳のパート事務員や無職の女性3人に、月10%の利息で、計77万円を貸し付けていた疑い。自宅から借用書68枚が見つかったという。同署は出資法違反(高金利)容疑でも追及する。

19日
南海電鉄から購入した土地の土壌汚染が発覚したため、大阪市が同社に対策工事費の全額負担を求めて府公害審査会に調停を申し立てていた問題で、市は19日、総額3億1370万円のうち、同社が2億6670万円を負担する内容の調停案に双方が合意したことを明らかにした。市議会の承認を経て、調印される見通し。土地は西成区の工場跡地約1・5ヘクタール。当時誘致を目指していた五輪の競技会場用として市が2001年に購入したが、事前に土壌調査を求めておらず、契約にも汚染判明時の売り主側の責任を明記していなかった。04年に基準の最大52倍の鉛が検出され、06年4月に調停を申し立てていた。調停案は、将来予想される最終対策工事費の一部など4700万円を市が負担する形だが、市は「売り主の責任を求めてきた主張がほぼ認められた」と説明。同社は「社会的責任の点から早期に問題解決を図るべきと判断した」とのコメントを出した。

29日
社会的弱者をいたわる気持ちを育てようと、尼崎市若王寺2の百合学院高校の生徒が29日、大阪市西成区のあいりん地区で、労働者への炊き出しボランティアに参加した。生徒は「すべての人を大切にする」という精神を学ぶため、長期休暇の度に炊き出しに加わり、毎年末には、「お米の一握り運動」と銘打ち、生徒の家庭が食料や衣類などを出し合い、あいりん地区に贈っている。この日は、1年生4人と米国人留学生2人が参加。丼にご飯をよそい、列をつくって待つ労働者に手渡し、約1200人分を配った。山本美佳さん(16)は「大変だけど、労働者の人たちがおなかを満たしてくれると思ったら、やりがいを感じる」。山内聖果(みか)さん(16)は「喜んで食べてもらえてうれしい」と話した。


4月

2日
世界王者3人を輩出した関西ボクシング界の名門、グリーンツダジムが移転したことが2日、明らかになった。1日付でこれまでの大阪・西成区内から同・東成区内に移った。同ジムは昨年4月の世界戦ファイトマネー未払いが発覚するなど経営危機に陥ったが、解散という事態は免れ、新天地で再出発を図ることになった。

4日
4日午後2時45分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋1のマンション1階ロビーで、「人が刺された」と110番通報があった。西成署員が駆けつけると、このマンションに住む無職、田中康雄さん(56)が右胸と腹を刺されており、約1時間後に死亡した。ロビーにいた同マンションに住む無職、南隆重容疑者(72)が刺したことを認めたため、同署が殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。容疑を殺人に切り替えて調べる。調べでは、二人は同じ階に住んでいるが、同日早朝、掃除のことでけんかになり、南容疑者が近くの店で買ってきた文化包丁(刃渡り17センチ)で刺したという。南容疑者は酒に酔っており、「ムカムカしていた」と供述しているという。

12日
大阪市の平松邦夫市長は12日、同市西成区のあいりん地区を訪れ、住民らの要望に耳を傾けた。地元の町会やまちづくりグループの求めに応えて視察。市立萩之茶屋小や市立今宮中周辺を歩き、市道上に軒を連ねる屋台の居酒屋や、市有地の一部に立ち並ぶホームレスのテントなどを見て回った。案内した住民らは「通学路にゴミの不法投棄がひどく、子どもが困っている」「放し飼いの犬が多くて危険だ」などと訴え、対策を求めた。平松市長は「国や府にホームレスや労働問題への対策を呼びかけ、市も医療福祉面に力を入れる。一朝一夕で片付く問題ではないが、できることから手を着けていきたい」と答えた。

18日
大阪市は18日、西成区の市立保育所で園児18人が下痢や吐き気などの症状を訴え、うち3人からロタウイルスを検出したと発表した。いずれも症状は軽くほとんど回復しているという。市は感染性胃腸炎の集団発生とみている。市保健所によると、保育所では8日から14日にかけゼロ歳から4歳の男児15人と女児3人が発症した。

24日
厚生労働省は24日、全国の市区町村別の平均寿命(2005年)を公表した。最も短いのは男性が大阪市西成区(73・1歳)で女性は下位4位(83.3歳)だった。

26日
26日午後11時50分ごろ、大阪市西成区鶴見橋の文化住宅に住む無職男性(70)が「部屋で飲み友達が倒れている」と西成署に届けた。署員が駆け付けると、60歳ぐらいの男性が顔などから血を流して死亡していた。調べでは、死亡した男性ら3人が同日昼ごろに無職男性の部屋を訪れ、4人で酒を飲んでいた。無職男性が一度眠って起きると、死亡男性が倒れ、仲間1人の姿が見当たらなかった。この仲間は酒代をめぐり死亡男性と口論していたといい、西成署は何らかの事情を知っているとみて行方を捜している。


5月

  • 15日
公安調査庁は15日午前、団体規制法に基づきオウム真理教(アーレフに改称)の「大阪施設」(大阪市西成区)と「生野施設」(同市生野区)を立ち入り検査した。公安庁によると、公安調査官計約30人が午前7時50分ごろ、内部状況を把握するため2施設に入った。大阪施設はアーレフを脱会したとする上祐史浩前代表を支持する「上祐派」の施設。オウム施設への立ち入り検査は、教団に対する観察処分が3年間更新された平成18年2月1日以降、42回目。

  • 18日
大阪府警薬物対策課と西成署は18日、大阪市西成区の「あいりん地区」で焼き芋屋台を装って覚せい剤を密売したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで、同区花園北、山口組系組幹部中西真(47)ら計7容疑者を逮捕した。府警は、屋台や住居など関係先を家宅捜索し、覚せい剤約15グラム(末端価格約80万円相当)を押収、密売実態や仕入れルートの解明を急ぐ。中西容疑者は“親方”と呼ばれ、覚せい剤の供給や集金役。屋台は24時間営業で、ほかの6容疑者が2人ずつ3交代で見張りと密売をしていたという。2月、西成署に「焼き芋を売っているのを見たことがない」と情報提供があった。調べでは、7人は3月11日から4月29日の間、大阪市西成区萩之茶屋2丁目の路上で、5人の男性客に覚せい剤を密売した疑い。中西容疑者は否認、ほかの容疑者は認めているという。

  • 19日
西成署は19日、ひったくりの容疑者を現行犯逮捕したとして、大阪市西成区に住む高校2年、青沼翔太さん(16)に感謝状を贈った。同署によると、今月11日、同区在住の女子高校生(16)が同区天下茶屋1の市道を自転車で走行中、自転車に乗った生野区の男子中学生(14)に前かごのハンドバックを奪われた。青沼さんは「ひったくり! 捕まえて」という女子高校生の叫び声を聞き、容疑者をバイクで追跡。約200メートル先の同区天下茶屋北2の市道で、容疑者に追いつき、上に乗って取り押さえた。2人にけがはなかった。乾一英署長から感謝状を受け取った青沼さんは「母の日だったのでカーネーシを買うため、花屋に向かっていた。感謝状をもらってうれしい。将来、子どもに見せようと思う」と話していた。

  • 28日
大阪市西成区の「田端公園」と「玉出南公園」で、鉄製の溝ふた計9枚がなくなっていることが28日分かった。両公園を管理する同市天王寺動植物公園事務所は、窃盗被害として西成署に届け出た。ふた1枚は、約11キロで4000円相当。4月以降、浪速区内の公園で被害が頻発し、ふた数枚を針金で結ぶ対策をしていた。

  • 29日
仙台中央署は29日までに、商標法違反の疑いで、大阪市西成区旭、会社員、司馬秀樹容疑者(32)を逮捕した。調べでは、司馬容疑者は交際相手のパート従業員、当間幸容疑者(33)=同容疑で逮捕=と共謀し、昨年12月中旬から今年2月下旬にかけ、インターネットオークションを通じて、宮城県や秋田県などの男女計5人にロレックスの偽腕時計5個を計約6万円で販売し、商標権を侵害した疑い。「金が欲しくてやった」と容疑を認めているという。当間容疑者の供述から司馬容疑者を割り出した。商品の発送などを担当していたという。これまでに約2000個を販売したとみられ、同署は余罪や入手経路などを調べている。

大阪市西成区萩之茶屋1の市道で29日午後11時50分ごろ、「男性が車にはねられた」と通行人から119番があった。男性は搬送先の病院で約1時間後に死亡。西成署はひき逃げ死亡事件として捜査している。調べでは、男性は住所、職業不詳の松田一さん(60)。5、6人が同乗した白いワゴン車が、横断歩道上であおむけに寝ていた松田さんをひいたらしい。車は数分間、現場近くで止まっていたが救急車が到着すると走り去ったという。


6月

  • 1日
1日午前2時半ごろ、大阪市西成区玉出西の鉄筋4階建てマンションの2階の一室から出火。床や壁の一部を焼いた。同日午前11時15分ごろ、現場付近を検分していた消防隊員が、同じ2階の別の部屋で男性の遺体を発見した。西成署は火事の出火原因を調べるとともに、男性が逃げ遅れた可能性があるとみて、死因や身元確認を急いでいる。調べによると、死亡した男性は80歳ぐらい。口元にタオルを巻き、ベッドの近くにあおむけで倒れていた。出火元の部屋は別の男性が1人暮らしをしていたが、外出中で無事だったという。

大阪市西成区玉出西2丁目の4階建てマンションで1日未明、住人1人が死亡する火災があり、西成署は同日深夜、重過失失火の疑いでこのマンションに住む無職森田光男容疑者(81)を逮捕した。調べでは、森田容疑者は1日午前2時ごろ、2階の自室でろうそくを倒し、いったんは手でたたいて消し止めたと思い込み外出。火は再び燃え上がり、室内約15平方メートルを焼いた。死亡したのははす向かいの部屋に住む男性(78)で、煙を吸ったとみられる。森田容疑者は生活保護を受けており、料金滞納で電気を止められ、缶詰のふたにくぎを立てた自作のろうそく立てを使っていたという。

  • 13日
13日午前7時半ごろ、大阪市西成区萩之茶屋の南海高野線萩ノ茶屋駅で、男性がホームから線路に転落、同駅を通過中の難波発橋本行き急行電車(8両)の運転手が発見し、急ブレーキをかけたが間に合わず接触した。男性は腕などに重傷。乗客110人にけがはなかった。西成署の調べでは、転落したのは、奈良県桜井市に住む男性(72)とみられ、身元確認を急いでいる。この事故で、南海線は23本が運休、114本が最大41分遅れ、約7万3000人に影響した。

13日午前8時10分ごろ、大阪市西成区津守3丁目の府道で、ダンプカーが対向車線を走行中のトラックなど車4台に次々に衝突して、近くの作業所兼倉庫に突っ込んだ。この事故でトラックを運転していた同市住之江区安立4丁目の青果業、木村俊一さん(54)が全身を打って死亡し、ダンプの運転手(41)が重傷、ほかに1人が軽いけがを負った。西成署は自動車運転過失致死傷容疑でダンプの運転手から事情を聴いている。調べでは、現場は片側2車線の緩やかなカーブで、ダンプカーが対向車線にはみ出したという。作業所には当時誰もおらずけが人はなかったが、ダンプにはじき飛ばされた車がさらに駐車中の軽自動車にぶつかるなどし、計7台が絡む事故になった。

13日夜、大阪市西成区萩之茶屋2丁目の大阪府警西成署の前に「あいりん地区」(釜ケ崎)の労働者ら約300人が集まり、「警官による暴行を許さない」などと抗議して、同署に向けて空き瓶を投げつけるなどの騒ぎを起こした。署は入り口を封鎖する一方、府警から機動隊員100人以上が出動。この騒ぎで8人を建造物侵入や公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。大阪市消防局によると、警察官を含め7人が負傷した。同署などによると、労働者を支援する釜ケ崎地域合同労働組合が「労働者が警官に暴行を受けた」とする趣旨のビラを配り、同日午後5時半に署の前に集まって抗議するよう呼びかけたという。署の周囲に集まった労働者らの一部が空き瓶を署に向かって投げたり、機動隊員らに自転車を投げつけたりした。角材や鉄棒で警察官を殴ったり、駐車中の車に放火しようとしたりする者もいた。同労組幹部は「12日午後、男性が同区内の飲食店員の態度に腹を立てて抗議したところ、駆けつけた西成署員に署内で暴行を受けた」と主張。西成署は「取り調べの際、男性に暴行を加えた事実はない」としている。

  • 14日
大阪市西成区の大阪府警西成署前にあいりん地区(釜ケ崎)の労働者ら約300人が集まって投石するなどした騒ぎで、労働者約200人が14日夕から再び署の前に集まり、府警機動隊員と小競り合いを繰り返した。騒動は数時間断続的に続き、府警は新たに労働者ら4人を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。大阪市消防局によると、警察官1人を含め、けが人が数人出ているという。同署などによると、労働者を支援する釜ケ崎地域合同労働組合幹部が13日夕に引き続き14日夕、「団結して警察へ抗議しよう」と呼びかけた。同調した労働者らが同日午後7時過ぎから、投石したり、消火器を噴射したりした。興奮した労働者が、段ボールに火をつけて機動隊員に投げるなどしたため、放水車が出動し、水をかける一幕もあった。現場にはあいりん地区の労働者とは無関係とみられる若者らも見物に集まった。今回の騒ぎは、同労組が「労働者が警察官に暴行を受けた」などと署に抗議するよう労働者に呼びかけたのがきっかけとされるが、西成署は「暴行の事実はない」と否定している。13日夜から14日未明にかけ、建造物侵入や公務執行妨害の容疑で労働者と府内の女子高校生(16)ら10人が現行犯逮捕され、警察官8人と労働者とみられる1人が軽いけがをした。

  • 15日
大阪市西成区のあいりん地区(釜ケ崎)の労働者らによる騒ぎは15日夜も続き、約280人が大阪府警西成署前に集まって、一部が投石などを繰り返した。警察官ら4人がけがをし、府警は新たに少年(17)を公務執行妨害容疑で逮捕した。騒ぎは3日間連続し、逮捕者は計15人、けが人は14人となった。同署などによると、釜ケ崎地域合同労働組合幹部が15日夕も「労働者が暴行された」などと主張して抗議するよう呼びかけ、集まった人が機動隊員らに投石するなどした。見物に来たとみられる若者も多く、一部が興奮して機動隊員と小競り合いになった。

  • 17日
大阪府警西成署周辺(大阪市西成区)での騒動は17日夜もあり、あいりん地区の労働者らが最大で約370人集まって投石などを繰り返した。府警警備部によると、同日午後10時現在で労働者の男(59)を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕したほか、機動隊が午後10時15分ごろに投石が激しいグループを挟み込み、複数の身柄を確保した。大阪市消防局によると午後11時までに労働者側の2人が病院に搬送された。騒動は5夜連続で、府警によると16人が逮捕され、18人の警察官がけがをした。騒ぎに乗じ、石を投げたり、ロケット花火を機動隊に撃ち込んだりする若者もいた。

  • 18日
労働者らによる大阪府警西成署前の一連の騒動で、府警は18日、同署への抗議を呼びかける際に車を無許可で路上に止めたとして、労働者を支援する釜ケ崎地域合同労働組合委員長の稲垣浩容疑者(64)=大阪市東淀川区淡路4丁目=を道路交通法違反の疑いで逮捕した。府警警備部によると、稲垣容疑者は14日夕から約2時間半にわたり、道路の使用許可を得ずに街宣車を同署前に止め、多くの労働者らを集めて人や車の通行を妨害した疑いが持たれている。調べに対し、黙秘しているという。一連の騒動は、稲垣容疑者らが13日夕、「労働者が西成署の取り調べで暴行を受けた」と主張し、抗議活動を呼びかけたのがきっかけで始まったとされる。騒ぎは連日続き、18日未明までに労働者や若者ら18人が公務執行妨害容疑などで逮捕され、警察官18人がけがをした。

  • 23日
送金のために来店したお年寄りを再三にわたり説得したり、開設された口座の入金をチェックして振り込め詐欺の被害を未然に防止したとして狭山署は、入間市の金融機関の副支店長ら二人と大阪市の金融機関など二団体に、感謝状を贈った。同署は「行員たちの日ごろの心がけと機転の良さ、連携プレーが犯罪を未然に防いだ」と絶賛している。表彰されたのは、入間市久保稲荷、西武信用金庫入間支店(岡野薫支店長)の宮下信一副支店長(46)と同支店警備員山田通さん(62)の二人▽入間市仏子、いるま野農協西武支店(有山清支店長)▽大阪市西成区花園南、近畿大阪銀行典天下茶屋支店(川上義広支店長)。今月22日、近畿大阪銀行天下茶屋支店の口座に、いるま野農協西武支店から現金200万円の振り込みがあった。天下茶屋支店では新規口座に他行から振り込みがあった場合、直接口座に送金されないシステムを構築していたため、口座への入金を確認し、不審を抱いた田中豊博・営業課長が送金先のいるま野農協西武支店に連絡した。西武支店が、送金した入間市の無職女性(73)に事情を聞くと、孫からの電話で現金の振り込みを依頼されたことが判明。その後孫と連絡が取れ、詐欺と分かった。  西武信金入間支店の宮下副支店長は「支店ではお客さまに怒られてもいいから、確認するように指導しています。今回は、何よりもお客さまが被害に遭わなかったことにホッとしています」。近畿大阪銀行天下茶屋支店の田中営業課長は「被害が未然に防止できたことは支店員みんなで喜んでいます。口座開設時に不審なものを排除するのは難しいため、今後も現状のシステムを活用して未然防止に努めたい」と話している。

24日
大阪市保健所は24日、集団食中毒を引き起こしたとして、西成区玉出中1の仕出し屋「本多」に食品衛生法に基づき2日間の営業停止を命じた。今月15日、同区内であった通夜で、同店が提供した煮物や揚げ物などを食べた4~67歳の男女20人が、翌日以降におう吐や発熱などを発症。うち、11人と同店の調理担当者1人の便からサルモネラ属菌が検出された。20人は全員快方に向かっているという。

27日
午前6時20分ごろ、大阪市西成区岸里の南海高野線天下茶屋駅で、男性が橋本発難波行きの急行電車にはねられ、死亡した。乗員乗客約2000人にけがはなかった。西成署などによると、男性は60歳ぐらいでポロシャツを着ており、電車が到着する際にホームから線路に飛び降りた。運転士が急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。自殺とみて身元を調べている。南海電鉄によると、この事故により午前9時現在で上下計32本が運休、62本が最大40分遅れ、約6万5000人に影響が出た。

29日
大阪市西成区のマンションの一室で1袋5000円の低価格を売りに覚醒(かくせい)剤を販売していたとして、近畿厚生局麻薬取締部が覚せい剤取締法違反容疑(営利目的所持)などで男女2人を逮捕していたことが29日、分かった。2人は仕入れ資金が不足していたため仕方なく小口販売を開始したが、逆に若者らに受けたという。購入したその場で覚醒剤を使用できる独自のサービスも人気を呼び、密売人の間でも有名になっていた。逮捕、起訴されたのは、韓国籍の李東順被告(53)と、同居していた西橋和明被告(34)。起訴状によると、2人は4月15日、同区花園北のマンションで58袋に小分けした覚醒剤約25グラムを所持し、客の会社員の男(29)に約0・1グラム(3回分)を5000円で販売するなどした。麻薬取締部によると、西成の密売人は0・25グラム(8~9回分)を1万円から販売するケースが大半。小口販売は購入者にとってやや割高になるため需要が少ないという。購入客の一人は調べに対し、「路上で買おうとしたら、密売人から『5000円ならあのマンションに行きなさい』といわれた」と供述している。2人は、注射器も相場の最低ラインの1本500円で販売し、マンション室内を客に開放。覚醒剤を購入後、すぐに使用できるとして客には好評だったという。覚醒剤1回分は0・03グラムで、李被告らは電子計量器を使って小分けしていた。麻薬取締部は計量器も押収した。李被告は生活保護を受けており、「生活のために約1年前から覚醒剤を小分けにして売っていた」と供述。自らも覚醒剤を使用していたという。


7月

  • 1日
18時前、大阪・西成区萩之茶屋の路上で「男が暴れている」という通報を受け、西成警察署の警察官2人が現場に駆けつけ、職務質問をしようとしたところ、男がいきなり警察官に襲いかかってきました。男は警察官のうち1人の腹を殴るなどして暴れたほか、止めに入ったもう1人の警察官ともみ合いになり、男は警察官が、腰につけている拳銃のホルスターのボタンをはずして拳銃を外に抜き取りました。拳銃はあやうく男に奪われそうになりましたが、警察官がすぐに取り返し、男は公務執行妨害と窃盗未遂の疑いでその場で逮捕されました。男は、フィリピン国籍のコルネリオ・シブロ3世容疑者(29)と名乗っており、警察で詳しい事情を聴いています。

  • 2日
府警生活安全特別捜査隊などは2日、大阪市西成区山王町1、貸金業「キング」経営、坂田良春容疑者(40)を出資法違反(超高金利)などの容疑で逮捕したと発表した。債務者の女性に「風俗店で働いて返したらどうや」と促し、知人の無店舗型性風俗店を紹介。府警は同店経営の女(40)を売春防止法違反(契約)容疑で逮捕した。調べでは、坂田容疑者は昨年12月~今年2月、府知事の登録を受けずに貸金業を営み、府内の主婦(41)に3万円を貸し付け、法定限度の最大約27倍の利息計6万7000円を受け取った疑い。

  • 6日
6日未明、大阪市西成区の交差点でタクシーと原付きバイクが衝突する事故があり、バイクに乗っていた男子高校生が死亡しました。6日午前5時前、大阪市西成区北津守の交差点で、右折中の原付きバイクと直進してきたタクシーが衝突しました。この事故で、バイクを運転していた東大阪市吉田本町に住む高校2年の松田直也さん(17)が病院に運ばれましたが、頭を強く打っていて、間もなく死亡しました。警察は、高石市のタクシー運転手・久保田忠容疑者(59)を自動車運転過失致傷で現行犯逮捕しました。調べに対し、久保田容疑者は「急にバイクが出てきた」と話しているということで、警察は詳しい事故の原因を調べています。

  • 9日
労働者らが6月中旬、大阪市西成区の西成署前で連日起こした騒動をめぐり、大阪府警は9日、機動隊員の盾を奪ったり、コンクリート片を投げつけるなどしたとして、いずれも同区の17歳の少年3人と清掃作業員の男(64)ら計5人を公務執行妨害容疑で新たに逮捕した、と発表した。一連の騒ぎでの逮捕者は24人となった。大阪地検は同日、労働者らに抗議を呼びかける際、許可を得ずに車を止めたとして、労働者を支援する釜ケ崎地域合同労働組合委員長の稲垣浩容疑者(64)を道路交通法違反の罪で起訴した。

  • 15日
日本最大の日雇い労働者の街・大阪市西成区のあいりん地区で15日、恒例の衣料配布が萩之茶屋南公園で行われた。地区内の保育園児の歌や府警音楽隊の演奏も披露され、うだるような夏空に住人たちの楽しそうな手拍子が響いた。地区に住む労働者や野宿生活者らを支援しようと、地元町会や商店会などでつくる「あいりんクリーン推進協議会」と西成署が毎年開いている。保育園児の歌と府警音楽隊の童謡などの演奏の後、全国から寄せられた下着やシャツなど約4000点が、集まった人たちに無料で配られた。地区では労働者ら住人の高齢化が急激に進行、労働者の数も減少しているという。この日は生活保護を受給している高齢者ら数百人が、開始の数時間前から列を作った。昨年体を壊して仕事ができなくなったという男性(57)はシャツやズボンを受け取り、「着るものも買えば高いし、仕事ができない身にはありがたい。さっそく使わせてもらいます」と話していた。

  • 18日
自宅の改装工事をめぐって口論となり、同居していた父親を殺害したとして、大阪府警は18日、大阪市西成区松2丁目、無職今里孝一容疑者(43)を殺人の疑いで緊急逮捕した。西成署の調べでは、今里容疑者は17日午前4時ごろ、自宅で寝ていた父親の村上達美さん(80)の頭部を、金づちで数回殴って殺害した疑い。事件前に2人は改装工事の金額について口論していたという。今里容疑者は翌18日午前5時ごろ、友人の会社員(44)に「父親を殺した」と携帯電話で伝え、友人が40分後に西成署に連絡した。今里容疑者は村上さんと2人暮らし。

  • 25日
大阪府警西成署は25日、殺人容疑で大阪市西成区玉出西2、無職、中西正治容疑者(65)を逮捕した。調べでは、中西容疑者は25日午前1時ごろ、西成区南津守7の路上で、知人男性(65)の胸や腹を果物ナイフで十数回刺して殺害した疑い。西成署によると、2人は、近くで飲食店を経営する女性(56)との交際をめぐってトラブルがあったという。調べに「偶然道で会い、因縁を付けられた」と供述。犯行の約1時間後に交番に出頭し、逮捕された。

  • 30日
大阪市西成区で男性をひき逃げし、死亡させたとして、府警交通捜査課は30日、自動車運転過失致死などの疑いで、同市浪速区恵美須東、飲食店経営石川昌洋容疑者(50)を逮捕した。「飲酒運転がばれるのが怖かった」と供述。運転していたワゴン車は同府箕面市の林道で黒焦げで見つかった。石川容疑者の長男(31)が「証拠を消すため車を焼いた」と話しており、同課は証拠隠滅などの容疑で調べている。


8月

  • 10日
午後6時50分ごろ、大阪市西成区岸里1の国道26号交差点で、横断歩道を自転車で渡っていた男性がワゴン車にはねられ、全身を強打し間もなく死亡した。車は逃走したが、西成署員が約5分後に約1キロ先の路上に止めていた車を発見、運転していた東大阪市の会社員の少年(18)を11日未明に自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。調べでは、死亡したのは同区内の男性(68)とみられ、確認を急いでいる。少年は「怖くなって逃げた」と容疑を認めている。

  • 15日
大阪府警薬物対策課などは15日までに、麻薬特例法違反(業としての覚せい剤譲渡)容疑で、大阪市西成区花園北、指定暴力団山口組系組長岸本昇容疑者(58)を逮捕した。「下の者が勝手にやった」と容疑を否認している。同課は、西成区の「あいりん地区」で焼き芋屋台を装って覚せい剤を密売していたとして5月に逮捕したグループの首謀者とみている。1日に平均約40万円の売り上げがあったといい、数年前から密売していたとみて調べている。調べでは、岸本容疑者は4月中旬から5月上旬にかけ、営利目的で3人の客に屋台で覚せい剤計0・165グラムを販売し、ほかにも多数の客に2月から5月にかけて密売した疑い。同課などは5月以降、密売の現場責任者とみられる中西真被告(47)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=ら12人を逮捕している。

  • 19日
19日午後4時10分ごろ、大阪市西成区天下茶屋2の喫茶店「ティールームベル」=鈴見宣昭さん(60)経営=の店舗兼住宅から出火、木造2階建て延べ約120平方メートルのうち約75平方メートルと、隣接する民家や文化住宅の壁などを焼いた。当時は営業前で鈴見さんら家族3人は外出しており、けが人はなかった。西成署が出火原因を調べている。

  • 25日
25日午後4時20分ごろ、大阪市西成区の東郷七美枝さん(40)方の3階ベランダから元交際相手の男が侵入、室内に居座った。西成署員らが説得、約4時間後に出てきた男を住居侵入の現行犯で逮捕した。家の中には東郷さんの三男(2)がいたが、けがはなかった。調べでは、男は住所不定、無職村吉勝一容疑者(33)。酒に酔っており「(女性に)最近会ってもらえなかった。会って話がしたかった」と供述している。侵入後、東郷さんはほかの子供3人と逃げ出し近くの交番に届けた。3日前に「同居していた村吉容疑者が出て行った後も脅迫めいたメールを送ってくる。完全に別れたい」と同署に相談していたという。

  • 28日
  • 大阪府警交通捜査課は28日、犯人隠避の疑いで、兵庫県尼崎市西難波町、アルバイト店員、内藤誠容疑者(28)を逮捕した。調べでは、内藤容疑者は5月29日深夜、大阪市西成区萩之茶屋の市道を車4台で連なって走行中、先頭の居酒屋経営、石川昌洋被告(50)=道交法違反の罪などで起訴=が路上で寝ていた無職男性(60)をはねたのを知りながら運転を交代、一緒に逃走した疑い。男性は死亡。事故車は大阪府箕面市内の林道で焼かれた状態で見つかった。内藤容疑者は、既に犯人隠避教唆などの疑いで逮捕された石川被告の長男(31)の友人。

  • バイアグラ(性機能改善薬)の粗悪品を無許可で販売したとして、大阪府警生活環境課と西署などは28日、薬事法違反の疑いで、大阪市西成区花園北の露天商、米田孝(62)と同市浪速区恵美須西の無職、菊池強(38)の両容疑者を逮捕したと発表した。2人はすでに起訴されており、府警は同日、組織犯罪処罰法違反容疑などでも追送検した。2人はスポーツ新聞の3行広告などで宣伝し、売り上げは約3年間で約1億円にのぼっていた。府警は菊池容疑者の自宅などからバイアグラの粗悪品約9000錠と向精神薬のハルシオン約1200錠を押収した。調べでは、米田容疑者らは今年5~7月ごろ、医薬品販売の許可を受けずに、中国製の粗悪なバイアグラなど96錠を大阪府内の40~60歳代の男性4人に計5万1000円で販売。さらに、犯罪収益である売上金約55万円を隠匿した疑い。


9月

  • 2日
大阪市西成区の府警西成署前で今年6月、警官に暴行を受けたとして労働者らが起こした騒動で、許可なく街宣車を市道に止めて演説し、通行を妨害したとして道路交通法(道路使用許可)違反の罪に問われた釜ケ崎地域合同労働組合委員長、稲垣浩被告(64)の初公判が2日、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)であった。稲垣被告側は「正当な行為だった」と無罪を主張した。検察側の冒頭陳述によると、稲垣被告は6月14日夕、同署前の市道に街宣車を止め、約2時間半にわたり数百人を前に街頭演説し、一般車両の通行を妨害した。

  • 16日
大阪高裁で裁判官への面会を断られたことに腹を立てて職員の首を絞めたとして、大阪府警は16日、大阪市西成区太子1丁目の無職、粟野善就(よしなり)容疑者(38)を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。天満署の調べでは、粟野容疑者は16日午後5時ごろ、大阪市北区の大阪高裁総務課で、民事訴訟で敗訴したことを不服として裁判官への面会を求めたが、男性職員(44)が断ったため、職員の首を絞めるなどした疑い。同署によると、粟野容疑者は耳が不自由だったため、職員が「この庁舎から退去を勧告します」と書いて示したところ、暴行に及んだという。大阪高裁総務課によると、粟野容疑者は7月30日、大阪地裁で建物明け渡し請求をめぐる訴訟で敗訴。その後、同課を1回訪れたが、暴れるなどの行為はなかったという。

  • 17日
進学塾と連携した夜間授業「夜スペシャル」を企画した東京都杉並区立和田中学校前校長で、大阪府特別顧問に就任した藤原和博さん(52)が17日、大阪市内の府立高校2校を視察した。西成区の西成高校では、パラリンピック選手の学校訪問授業を提案し、11月からの導入が決まった。西成高校では、前比呂子校長らから、ワーキングプアや貧困について教えていると聞き、感心した様子。バスケットボール好きの生徒がいると聞くと、「本物に触れてほしい」と日本パラリンピックキャラバン実行委員会(千葉県)にその場で連絡し、車いすバスケットボールの選手と交流できるよう約束を取り付けた。一方、生野区の勝山高校では、昨年度就任した北川憲一郎校長の取り組みなどで中退率が半減する一方、部活加入率が倍増したと聞き、「校長次第で学校が変わると実感した」と激励した。

  • 18日
府警捜査4課などは18日、賭博場を開いたとして、大阪市西成区玉出西2、酒梅組系暴力団幹部、稲垣孝秀容疑者(57)ら主催者側13人を賭博開張図利・同ほう助などの容疑で、客の自営業者ら7人を常習賭博容疑で現行犯逮捕した。調べでは、稲垣容疑者らは18日未明、西成区太子1のビルの1室で、張り札を使ってさいころの出目を客に予想させる「さい本引」賭博を開き、寺銭を徴収した疑い。現金約1800万円などを押収した。

18日、大阪市西成区、自称不動産仲介業、藤田義彦容疑者(56)を関税法違反(商標権を侵害する物品の輸入未遂)の疑いで逮捕した。同市東住吉区、無職、岡田竜大(たつひろ)被告(37)=同法違反罪などで起訴=ら4人と共謀し、07年9月12日、ルイ・ヴィトンなど10社の財布など偽ブランド品約3万4000点を常陸那珂港(ひたちなか市)から輸入しようとして「バッグ4200点」などと、うその申告をした疑い。「輸入のために金は出したが、詳しいことは知らない」と容疑の一部を否認している。

  • 19日
19日午前4時40分ごろ、大阪市西成区花園北のビデオ販売店「イレブン西成店」に客を装った男が押し入り、カウンターにいた男性店員(40)に包丁を突きつけて「金出せ」と脅し、レジにあった売上金約2万円を奪って逃げた。事件当時、店内に客はおらず、店員にけがはなかった。西成署は強盗事件として男の行方を追っている。調べでは、男は身長約180センチで、格子柄の長袖シャツに灰色のジーンズ、黒っぽい帽子と白い手袋をしていたという。

  • 22日
大阪府警西成署は22日、鎮痛剤などを無許可で路上で販売していたとして、大阪市西成区の露天商の男(52)を薬事法違反(販売目的陳列)容疑で書類送検した。「生活費に充てた」と容疑を認めているという。調べによると、男は今年5月、許可なく同区の市道で鎮痛剤や解熱剤など3種類計166錠を販売目的で陳列した疑い。医薬品は労働者から買い取り、約2倍の価格で病院に通えない労働者に販売していたという。


10月

  • 1日
塾と連携した夜間授業「夜スペ」などで知られる東京都杉並区立和田中学校の前校長で、8月に大阪府の特別顧問になった藤原和博さん(52)が1日、大阪市西成区の府立西成高校で、社会の仕組みを学ぶ「よのなか」科の授業をした。テーマは「ホームレス問題を考える」で、希望した1、2年生54人が受けた。「よのなか」科は、藤原さんが和田中時代に総合学習で取り組んだ。「正解が一つでない」問題について、自らの知識や経験を踏まえて納得できる答えを出せる力を養うのが狙いだ。この日、藤原さんは「ホームレスは道路や公園から追い出すべきだ」という主張に賛成か反対かを問い、自分の考えを言うよう求めた。生徒たちは「安心して子どもを遊ばせることができない」「追い出すって、その後どうするの?」などと討議形式で発言を続けた。また、高校の隣の公園で暮らす男性(43)らをゲストに迎え、話を聞いた。男性は中学卒業後、中華料理店で朝から深夜まで働いたが月7万円の給料しかもらえず、辞めて始めた日雇い労働も病気や不景気であぶれ、ホームレスになった経緯を話した。静かに耳を傾けていた生徒らは授業後、「公園しか行くとこがない人たちのこと、しっかりわかった」などと話した。

  • 12日
「元気が出た」「明るうてええなあ」。海外から来阪したバグパイプ演奏者ら約80人が12日、スコットランドの伝統衣装姿で大阪市西成区の釜ケ崎地区をパレード。勇壮なバグパイプとドラムの生演奏が沿道の労働者や街を活気づけた。大阪市住之江区の住之江公園で同日始まったバグパイプの祭典「パイプフェスト ジャパン」の一環。日本初開催で、スコットランドのほか、香港、フランスなどからメンバーが参加。主催した大阪のラムゼイ・パイプバンドと共演した。釜ケ崎のパレードは、労働者が同公園の草花の世話や清掃をしている縁で実現。あいりん労働福祉センターを出発し、約30分間の国際交流を楽しんだ。スコットランドのバンド団長、リチャード・スミスさんは「ダウンタウンで演奏できてよかった」と話していた。


11月

  • 5日
大阪府警薬物対策課は5日、大阪市西成区の「あいりん地区」で覚せい剤を売買したとして、覚せい剤取締法違反の疑いで、密売人の男11人と客の男44人を逮捕したと発表した。複数の暴力団の資金源となっていたとみて調べている。同課は6月、同地区で覚せい剤の密売実態をビデオなどを使って調査。1週間で延べ約1400人の客と延べ160人の密売人を確認し、10月に集中的に取り締まった。調べでは、55人は10月、あいりん地区で覚せい剤を売買した疑い。覚せい剤約200グラム(末端価格約4000万円)や大麻約50グラム、売上金など約760万円を押収した。同地区では複数の暴力団が勢力争いを続け、長さ50~100メートルの路地ごとに縄張りが異なるという。密売グループは2~3交代制で24時間覚せい剤を密売。最近は客が来るのを待つだけでなく、携帯電話で注文を受けて薬物を運ぶこともあるという。

  • 19日
大阪市西成区で今年2月、民家が半焼した火事があり、この家の住人の男らが保険金目的で放火したとして、大阪府警は20日、当時この家に住んでいた無職の篠塚太市(たいち)(36)と、知人の大阪市平野区加美南4丁目の無職、蔭山悦充(えつじ)(48)の両容疑者を現住建造物等放火容疑で逮捕したと発表した。蔭山容疑者の妻も同容疑で事情聴取している。篠塚容疑者は事件直前に2500万円が支払われる火災保険を契約しており、府警は詐欺未遂容疑でも調べる。捜査1課によると、蔭山容疑者は容疑を否認しているが、同課は篠塚容疑者が多額の借金を抱えていたことから、蔭山容疑者が事件を持ちかけたとみている。この火事については出火原因が特定できず不審火とされ、保険金は支払われていないという。同課によると、両容疑者らは共謀し、2月18日午前9時半ごろ、同市西成区千本南1丁目の篠塚容疑者の自宅に火をつけ、木造2階建て住宅の1階部分約50平方メートルを焼損した疑いが持たれている。実際は篠塚容疑者が火を付けたとみられる。けが人はなかった。

  • 23日
大阪市阿倍野区阿倍野筋1の路上で23日午前2時40分ごろ、不審な乗用車が止まっているのをパトロール中の大阪府警1方面機動警ら隊員が発見した。運転席にいた同市西成区岸里東1、大阪経済法科大4年、山下智也容疑者(23)が「大麻を持っている」と話し、車内からポリ袋に入った乾燥大麻約0・05グラムと吸引用の木製パイプが見つかったため、山下容疑者を大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕し、阿倍野署に引き渡した。山下容疑者は調べに対し、「数日前に西成のあいりん地区で1万円で買った。18歳ごろから、友人に大麻の話を聞き、実際に吸っていた」と供述しているという。

  • 30日
30日午後9時50分ごろ、大阪市西成区北津守、栄末茂さん(81)方から出火、四軒続きの長屋約100平方メートルのうち約60平方メートルを焼き、男性とみられる遺体が見つかった。付近の倉庫の一部も焼けた。西成署は、遺体が栄さんとみて身元を確認するとともに出火原因を調べている。栄さんは1人暮らし。ほかの三軒のうち二軒の住人は避難し、残る一軒は空き家だった。火災の影響で、付近を走る南海電鉄汐見橋線の上下2本が運休した。


12月

  • 4日
日雇い労働者が集まる大阪市西成区のあいりん地区で4日、全国から届いた冬物衣料品など約6千点が無料配布された。会場の萩之茶屋南公園(通称・三角公園)には約800人の労働者が並び本格的な冬の到来に備えた。地元の商店街など23団体が加盟する「あいりんクリーン推進協議会」の主催。90年冬のもちつき大会で始めたのがきっかけで19回目。山形県出身の男性(61)は空き缶を集め生計を立てている。秋以降、アルミ缶の価格は1キロ160円が80円にまで下がった。年末をどこで暮らすかまだ決まっていない。「どこへ行っても缶の奪い合いや。寒い中のアオカン(野宿)はつらい。仲間で病死したやつも何人かおる」と話した。大阪管区気象台によると、近畿地方では5日夜から冬型の気圧配置が強まる。7日には大阪市内で最低気温が1度まで下がるなど今冬一番の冷え込みが予想される。

4日午後10時45分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋2の6階建てアパート4階の一室から出火。同室約20平方メートルのうち約11平方メートルを焼いた。室内から、住人とみられる男性1人の遺体が見つかった。大阪府警西成署が身元の特定を急ぐ一方、失火とみて出火原因を調べている。同署によると男性は50~60歳。目立った外傷はなく、煙を大量に吸ったことが死因らしい。

  • 11日
11日午前1時20分ごろ、大阪市西成区鶴見橋3丁目のキムチ販売業「松山商店」付近から出火、木造2階建ての店舗兼住宅延べ約200平方メートルのうち約150平方メートルが焼けた。建物内で住人の女性(63)が見つかったが、死亡が確認された。西成署が出火原因を調べている。同署の調べでは、女性は一人暮らしで1階の店舗でキムチなどを販売し、2階で暮らしていたという。近所の人によると、松山商店は棟続きのキムチ店とともにファンが多く、遠方から訪れる客も絶えなかったという。近くの主婦(77)は「この店のキムチは特別おいしく、昨日も購入したばかりだったのに……。こんなことになってかわいそう」と表情を曇らせた。現場は、南海本線萩ノ茶屋駅西約600メートルの鶴見橋商店街近くにある住宅地。

  • 16日
大阪市保健所は16日、大阪市内の2つの保育所の園児や職員計67人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、うち7人からノロウイルスを検出したと発表した。重症者はおらず、全員が快方に向かっているという。保健所によると、大阪市西成区の保育所で11月27日から12月13日、園児24人が発症、うち男児(1)が入院した。淀川区の保育所では12月5日から同15日にかけ、園児37人、職員6人の計43人が発症した。いずれも嘔吐物を介して広まったとみられる。

  • 21日
大阪西成沖縄県人会(岸本恵治会長)の県人会館がこのほど完成し、大阪市西成区の同会館で21日、落成式典が開かれた。県出身の篤志家の好意と、会員らによる募金で新築した。関係者は「県人会活動だけでなく、地域交流の場として活用したい」と期待している。同県人会には1962年に建てた鉄筋コンクリート3階建ての会館があったが、95年の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた。外壁や屋根などを修復しながら利用してきたが、雨漏りなどに頭を痛めていた。改築を検討したが、資金が大きな壁になっていた。改築に向けて立ち上がったのが、元会社経営者の新城寛(ゆたか)さん(77)。今帰仁村出身の父源三さんや兄弟で創業したビスやねじの製作会社を引退した新城さんは、県出身者が困っているのを聞き「自分に何かできることはないか」と思い、建築資金を寄付した。これに呼応して会員も募金活動に駆けずり回り、会館新築にこぎ着けた。新会館は約64平方メートルの敷地に延べ床面積約109平方メートルの鉄骨造り2階建て。1階部分は自転車が数十台止められる駐輪場で、2階が多目的広間になっている。岸本会長は「新城さんの好意で立派な会館を造ることができた」と感謝。新城さんも「県人みんなの熱い思いの結晶がこの会館だ。この上ない喜びだ」と笑顔を見せていた。

  • 24日
24日午前5時半ごろ、大阪市西成区千本中の路上で、自転車に乗っていた同区玉出西のアルバイト男性(73)が突然、後ろか

  • 最終更新:2012-03-19 21:06:47

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