2010年西成区出来事

1月

8日
8日午前0時10分ごろ、大阪市西成区天下茶屋の路上で、徒歩で帰宅中の近くの美容師の女性(24)が突然、男に顔を数回殴られ、現金約5千円入りの財布を奪われた。男は近くに止めていた自転車で逃走。女性は顔に打撲の軽傷を負っており、西成署は強盗致傷事件として調べている。

20日
戦前の遊郭の雰囲気を残す大阪市西成区の飛田新地で、料理店を装い売春営業をしたとして、大阪府警曽根崎署は20日までに、売春防止法違反の疑いで料理店「有馬」経営、李千鶴子容疑者(47)=大阪市天王寺区=ら2人を逮捕、送検した。 逮捕、送検容疑は、客と売春するよう従業員の女性(42)と契約した上で今月18日、店に呼び込んだ男性客(42)にこの女性を紹介した疑い。 曽根崎署によると、李容疑者は平成20年に開店。「月約150万円の売り上げがあった」と容疑を認めている。 捜査関係者によると、別の事件で逮捕した店の関係者が、李容疑者らの売春営業について供述。家宅捜索したところ、売春中の女性と男性客を発見したため立件した。

25日
知人2人に対する殺人と傷害致死などの罪に問われ、死刑を求刑された暴力団幹部の男に、大阪地裁は無期懲役の判決を言い渡しました。暴力団、山口組系天成会の幹部、森本浩一被告(44)は2006年、大阪市西成区の無職、石川渡さん(当時34)を暴行して死なせ、遺体を和歌山県紀伊大島の山中に埋めるなど知人2人を死なせた罪に問われています。森本被告は「暴行はしていない」と起訴内容を一部否認していましたが、検察側は死刑を求刑、25日の判決で大阪地方裁判所は「被告人からは何ら合理的な説明がない」と森本被告の犯行を認めつつも「身勝手極まりないが、周到な計画がされたものではない」として無期懲役を言い渡しました。

27日
大阪市西成区でコインロッカーなどに覚せい剤を隠して密売していたグループが大阪府警に摘発された。麻薬特例法違反の罪で起訴されたのは東組系暴力団幹部、森岡健二被告(42)など覚せい剤密売グループの6人。大阪府警によると森岡被告らは去年、大阪市西成区のコインロッカーなどに覚せい剤を隠し販売していたとされる。売り上げは半年で約5000万円にのぼるとみられる。府警では森岡被告らが密売を組織的に繰り返していたとして、より罰則の重い麻薬特例法を逮捕段階から適用したという。大阪府警の調べに対し森岡被告は「やらせたのはワシですわ」と話しているという。



2月

6日
大阪市西成区の路上で6日未明、自転車やビニールシートなどが燃える不審火が計4件発生した。現場は南海本線の線路沿いなどに集中しており、西成署は同一犯による放火の可能性が高いとして捜査している。西成署によると、午前2時15分ごろ、西成区南津守の路上に置いてあった自転車11台のサドルやタイヤが燃えているのを通行人が発見。その後、同20分ごろから1時間余りの間に、南海本線新今宮駅や同萩ノ茶屋駅に近い西成区花園北や同区萩之茶屋の路上など計3カ所で、露店のビニールシートや衣類などのごみが燃えているのが相次いで見つかった。いずれも駆けつけた消防隊員や警察官が消火し、けが人などはなかった。

16日
2007年5月、大阪市西成区で木造アパートが全焼し、住人の男性3人が死亡した火災で、現住建造物等放火罪に問われた無職、尾池治被告(61)に対し、大阪地裁(中川博之裁判長)は16日、「捜査段階の自白は信用できない」などとして、無罪(求刑懲役18年)を言い渡した。尾池被告は捜査段階で「むしゃくしゃしてやった」などと供述したとされるが、公判では「覚えていない」と述べ、弁護人も無罪を主張していた。中川裁判長は捜査段階の自白について「自白前日に11時間の取り調べが行われていたほか、被告は顕著な依存的性格であり取調官の意に沿う供述をした可能性を否定できない」と判断。「他の証拠も裏付け捜査で真実性が確認できず、被告自身が火災を想定した避難準備もしていない」と述べ、「犯人だったとしても矛盾はないが、第三者の犯行の可能性も否定できない」とした。尾池被告は07年5月5日午後11時5分ごろ、当時住んでいた西成区萩之茶屋のアパート「さくら荘」の1階で、新聞紙にライターで火を付け、建物を全焼させるなどしたとして起訴された。この火災で住人の男性3人が死亡、2人が負傷した。

18日
  • 大阪市西成区の路上で知人らと飲酒中、車いすを押していた通行人の男性に暴行し、死亡させたとして、傷害致死罪に問われた無職平川栄被告(29)の裁判員裁判の判決が18日、地裁であった。杉田宗久裁判長は「怒りに任せて一方的に暴行した卑劣な犯行」として懲役6年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。判決によると、平川被告は昨年7月18日、同区の男性(当時68歳)が養父を乗せて押していた車いすが、知人に当たったとして腹を立て、男性の腹をけるなどして出血性ショックで死亡させた。裁判員を務め、閉廷後に記者会見した大学教授の男性は「人の死を重く受け止めるべきことと、若い被告の更生との間でどうバランスを取るか、しっかり話し合えた」と述べた。

  • 18日午後10時40分ごろ、大阪市西成区松の無職、松山ひとみさん(55)方から出火。木造モルタル2階建て延べ約60平方メートルのうち、2階の約10平方メートルと天井を焼いた。松山さんが室内から救出されて病院に運ばれたが、全身をやけどしており、まもなく死亡。同居の妹(51)は避難して無事だった。西成署によると、松山さん方は姉妹2人暮らし。2階にいた松山さんが「コタツが燃えている」と言ったため、1階にいた妹が119番したという。現場は南海西天下茶屋駅から約150メートル北で、古い民家やアパートなどが密集する住宅地。

19日
大阪市西成区の路上で19日未明、布団やゴミなどが燃える不審火が計3件発生した。現場は南海本線の線路沿いに集中しており、西成署は同一犯による連続放火の疑いもあるとみて捜査。付近では、今月6日にも同様の不審火が4件発生しており関連も調べる。西成署によると、19日午前2時40分ごろ、西成区萩之茶屋の路上に置いてあった布団とビニールシートが燃えているのを西成署員が発見。その後、約10分間に同区花園北の路上など2カ所で、ゴミやビニールシートが燃えているのが相次いで見つかった。いずれも消防隊員や同署員らが消火し、けが人などはなかった。

20日
20日午前2時25分ごろ、大阪市西成区萩之茶屋の路上で、段ボールにライターで火をつけている男を警戒中の西成署員が発見、建造物等以外放火で現行犯逮捕した。西成署によると、男は近くに住む無職、塩満辰己容疑者(57)。周辺では19日未明に、路上のごみやビニールシートを焼く不審火が3件相次いでおり、同署で関連を調べる。

24日
  • 24日午前3時ごろ、大阪市西成区花園北のビデオ販売店「イレブン西成店」に男が押し入り、店内で閉店作業をしていた男性アルバイト店員(38)に包丁を突きつけ、「金を出せ」と脅した。店員が「金はない」などと断ると、男は現金約6万円入りのレジごと奪って逃走。男は店外に出たところで追いかけた店員ともみ合いになり、レジを放置して逃げた。店員にけがはなかった。西成署は強盗事件で捜査している。調べでは、男は身長180センチくらいで、黒の上着に白のマスク、黒の帽子を着用していたという。大阪府警によると、ビデオ販売店の系列店で今月16日に大阪市鶴見区、先月18日には同市生野区で、いずれも未明から早朝にかけ、刃物を持った男に現金計約80万円が奪われる事件が発生している。

  • 自称霊能力者の民生委員ら2人による民家放火事件で、大阪府警捜査1課は24日、同事件の被害者である大阪市西成区の会社役員(67)の母親・得田知子さん(当時92歳)に薬物を投与し、殺害したなどとして、指示役とされる民生委員・寺谷均美(53)、実行役で殺害を自供していた元介護士・田向啓子(53)両被告(ともに現住建造物等放火罪などで起訴)を殺人、殺人未遂両容疑で再逮捕した。寺谷被告は「全く知らない」と容疑を否認し、田向被告は認めているという。発表によると、両被告は共謀し、田向被告が介護を担当していた得田さんの殺害を計画。2007年4月3日、精神安定剤十数錠をすりつぶして混ぜたヨーグルトを食べさせて重度の肺炎にさせて殺害しようとした疑いがある。さらに、同年5月2日に多量の精神安定剤を溶かしたお湯を飲ませて意識不明に陥らせた上に、入院先の病室で精神安定剤やインスリンを投与して、極度の低血糖と全身の衰弱で肺炎を悪化させ、同月27日に得田さんを殺害した疑い。捜査関係者によると、寺谷被告は約20年前から「日本一の霊能力者」を名乗り、近隣住民の相談に乗って“お布施”を受領。親族間の相談を持ち掛けてきた会社役員の妻に「義母(得田さん)の生き霊が原因。死んだら関係がよくなる」と話し、07年2月頃、田向被告に殺害を指示したという。殺害後は、この妻に「成仏していない。護摩をたいてあげる」などと言って多額の金を要求するなど、一家から計約2300万円を受け取っており、府警は、殺害は「霊能力」の高さを妻に信じ込ませ、金を得る目的だったとみている。得田さんを知る近所の女性(87)は「亡くなる前は車いすで外出するなど元気そうだった。時折、おかずを分けてくれるなど優しい人で、まさか殺されていたなんて」と驚いていた。

  • 収入を隠して生活保護費をだまし取ったとして、大阪府警西成署は24日、大阪市西成区の占い師、井上時弘容疑者(62)を詐欺の疑いで逮捕した。井上容疑者は、大阪・キタの商店街で霊視鑑定などをする「キタの父」として知られており、占い師として出演中のバラエティー番組を大阪市の担当職員が見て、不正が発覚したという。発表によると、井上容疑者は2008年1月、18万円の収入があったのに、無職を装い、同市から生活保護費18万円を詐取した疑い。容疑を認めているという。市などによると、井上容疑者は、同市北区の占い店で、「井上真教(しんきょう)」を名乗り営業する一方、1999年11月から「目が不自由で働けない」として、生活保護を受給していた。担当職員が昨年6月、テレビ出演している井上容疑者に気付いた。「収入があるのでは」と問いただして不正が発覚、市が今年1月に府警に告訴していた。市は、昨年7月までの4年間に1069万円の収入があったとして、収入分の返還を求める方針。市が告訴して返還させる額としては過去5年間で最高となる。

26日
  • 26日午前11時25分ごろ、大阪市西成区太子の市営地下鉄御堂筋線動物園前駅で、到着した千里中央発なかもず行き電車の扉が半分開いた状態から急に閉まり、乗降客の男性2人が扉に挟まれた。70代の男性が胸などに軽いけが。別の男性も右腕を挟まれ痛みを訴えたがそのまま立ち去り、軽傷とみられる。市交通局によると、走行中に扉が開かないようにする保安システムの誤作動が原因という。このトラブルで上下15本に最大16分の遅れが出た。

  • 2007年5月に大阪市西成区のアパートが全焼し、住人3人が死亡した火災で、現住建造物等放火の罪に問われた無職尾池治被告(61)について、大阪地検は26日、無罪(求刑懲役18年)を言い渡した16日の大阪地裁判決を不服として控訴した。捜査段階の「自白」は虚偽の可能性があり信用できないとされた点や、客観的な証拠の評価に誤りがあると判断した。

27日
刑務所を出所した知的障害者や高齢者の居場所づくりを考えようと、大阪市西成区の市西成人権文化センターで27日、元衆院議員、山本譲司さん(47)の講演会があった。生活支援が必要な人が福祉に結びつかず再び罪を犯してしまう現状を指摘し、「刑務所の中はモンスターばかりではない。地域の意識が変われば、受け皿づくりが進む」と話した。市人権協会などの主催。山本さんは秘書給与流用事件で服役した体験から障害のある受刑者問題に取り組んでいる。兵庫、島根両県の社会復帰促進センター(PFI刑務所)の更生プログラムにも携わっている。山本さんは、心身に障害のある受刑者の世話係をした体験から「認知症、統合失調症などの受刑者が多く、福祉の代替施設になっている」と刑務所の内情を説明。現場の刑務官の声として「要保護性が強い入所者が増えている」と述べた。講演後には、府内の企業や社会福祉協議会など約40団体が、昨年4月に設立した「よりそいネットおおさか」(梶本徳彦代表)の取り組みも紹介された。


3月

3日
大阪府警は3日、11月に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に備え、大阪市営地下鉄堺筋線の天下茶屋駅(大阪市西成区)で、化学物質を用いたテロが発生したことを想定した訓練を実施、機動隊員ら約40人が参加した。訓練は午前10時から4時間、朝、夕のラッシュ時以外は使われないホームで、実物の車両を使って実施。到着した電車内から異臭が発生し、車内やホームで多数の人が倒れているという想定で、化学防護服を着た専門の隊員が乗客を救助したり、原因物質を検知したりする手順を確認した。APEC首脳会議は横浜市で開催。関連して関西では奈良市で観光大臣、京都市で財務大臣の各会合が予定されている。府警は5日と10日にも訓練を行い、延べ約135人が参加する。

4日
パチンコ店の店員にシンナーのような液体をかけて火を付けようとしたとして、大阪府警西成署は4日、殺人未遂の疑いで大阪市西成区萩之茶屋の無職、柳原實容疑者(68)を逮捕した。「パチンコで負けて腹が立った。昨日も今日も負けた」と容疑を認めているという。逮捕容疑は4日午後1時35分ごろ、大阪市西成区太子のパチンコ店「はんぶんや」の通路などで、「殺したる」と言いながら、男性店員2人の胸や頭にシンナーのような液体をかけ、ライターで火を付けようとしたとしている。2人にけがはなかった。同署によると、柳原容疑者はこの日、パチンコ店に来店し、一度外に出た後、液体が入った缶を持って戻ってきたという。

5日
5日午後3時10分ごろ、大阪市西成区聖天下のマンションで、玄関のチャイムの応対に出た女子中学生(14)が男に口をふさがれ、「殺したくないから静かにしろ」と脅された。男は女子中学生が持っていた携帯電話1台を奪い、後から出てきた母親(36)の顔を殴って逃走した。西成署は強盗容疑などで捜査。男は35~40歳くらいで身長約170センチ。黒のジャンパーに灰色のニット帽、白のマスクを着用していたという。

10日
大阪市西成区あいりん地区の男性の戸籍を購入しパスポートを不正取得したとして、千葉県八街市の土建業、岡田芳雄容疑者(49)ら2人が逮捕された事件で、岡田容疑者を中心とするブローカーが、少なくとも12人から各15~20万円で戸籍を購入していたことが10日、府警外事課と西成署への取材で分かった。購入した戸籍は偽装結婚や住宅ローンの申請にも使っていたという。この事件に関連し、府警は偽装結婚や虚偽の外国人登録を行っていたとして公正証書原本不実記載・同行使容疑で中国人の男女2人も逮捕したと発表した。

17日
大阪・キタの占い師「キタの父」として知られ、収入を隠して生活保護費を不正受給したとして詐欺容疑で逮捕された井上時弘容疑者(63)=大阪市西成区南津守=が2008年1月のひと月で、祈願代など約320万円の収入を隠していたことが17日、西成署への取材で分かった。西成署によると、井上容疑者は「老後の生活のために金が欲しかった」と供述しており、毎月占い師として相当程度の収入があったとみて調べている。大阪地検は同日、詐欺罪で起訴した。起訴状によると、井上被告は収入がないと虚偽申告し、08年2月~昨年5月の18回にわたり生活保護費約270万円をだまし取ったとしている。井上被告は「井上真教」の名前で雑誌やテレビなどで活躍。生活保護申請の窓口の担当職員が昨年6月、占い師としてテレビ番組に出演しているのに気付き、発覚した。

30日
  • 30日午前8時半ごろ、大阪市西成区長橋の市道で、奈良県大和高田市の会社役員の男性(30)が、2人組の男に押し倒されるなどして現金約2万円入りの財布を奪われた。2人組は自転車で逃走。男性は顔に軽いけがをしており、西成署は強盗致傷容疑で捜査している。同署によると、2人組はすれ違いざまに男性に「仲間がやられた。知らんか」などと声をかけてきたという。いずれも35歳くらいで身長約170センチ。1人は丸刈りで、緑のジャンパーに紺のジーパンを着用。もう1人は茶髪に眼鏡をかけ、オレンジ色のシャツに紺のジーパン姿だった。

  • 30日午後2時10分ごろ、大阪市西成区天下茶屋東の共同住宅の1階部屋付近から出火。鉄骨3階建て延べ415平方メートルのうち1階の2部屋計約35平方メートルを焼いた。火元とみられる部屋から男性が見つかり、病院に搬送されたが死亡が確認された。西成署や大阪市消防局によると、死亡したのは火元とみられる部屋に住む無職の藤本英夫さん(74)。西成署で死因や出火原因を調べている。藤本さんは1人暮らしだった。


4月

1日
1日午前9時50分ごろ、大阪市西成区花園北のマンションヨートク(7階建て)から出火、2階の1室約8平方メートルが燃えた。部屋から男性が救出されたが全身にやけどを負っており、病院に運ばれたがまもなく死亡した。同じ階などに住む70歳と71歳の男性が煙を吸って軽症。西成署によると、亡くなったのはこの部屋に住む無職男性(69)とみられる。同署は身元の確認を急ぐとともに出火原因を調べている。

9日
9日午前7時15分ごろ、大阪市西成区太子の市営地下鉄御堂筋線動物園前駅で、千里中央発なかもず行き電車の車掌が、発車直後の後方安全確認中に線路内に男性がいるのを発見。非常スイッチを操作し、電車を急停車させた。男性は自力でホーム上に戻った。この影響で、上下線計24本が最大5分遅れ、約6200人に影響した。

10日
10日午前3時ごろ、大阪市西成区花園北1丁目のビデオ店「イレブン西成店」から、男に現金を奪われたと大阪府警に通報があった。府警は強盗事件とみて逃げた男の行方を捜査している。西成署によると、閉店間際の午前2時55分ごろ、男は店員に刃物のようなものを突きつけて「金を出せ」と脅し、レジと手提げ金庫から約14万円を奪ったという。男は身長約180センチ、30~40歳ぐらいで、黒っぽい上着とニット帽を身につけサングラスをしていた。同署によると、この店では2月24日にも同じ時間帯に似た背格好の男に現金を奪われる被害があったという。

25日
25日午後8時30分ごろ、大阪市西成区花園北1丁目に住む男性(77)の親類から、「強盗に入られた」と110番通報があった。西成署は強盗事件とみて捜査している。同署によると、同8時10分ごろ、4人組の男が男性宅に侵入し、「金のあるところを言え」などと言って男性を脅し、粘着テープで縛ったうえ、現金約25万円と携帯電話を奪って逃げたという。男性にけがはなかった。4人は30~40歳程度だったという。


5月

10日
大阪府警西成署は10日までに、祖母(80)と祖父(83)を殴りけがをさせたとして、傷害容疑で、大阪市西成区の無職少年(17)を現行犯逮捕した。祖母は搬送先の病院で死亡、西成署は容疑を傷害致死に切り替えて調べている。同署によると、少年は意味の分からない供述を繰り返しており、責任能力の有無を調べている。逮捕容疑は、4月30日早朝、西成区のマンション1階で、祖父母の頭や胸を殴りけがをさせた疑い。祖父は胸の骨を折る重傷で、祖母は5月10日、死亡した。同署によると、少年は祖父母と同じマンションの2階で、父親と2人暮らし。昨年末、家族から「(少年が)祖父母に暴力をふるう」と110番があり、同署が児童相談所に通告していた。

19日
組をやめた男性に暴行を加えたなどとして、大阪府警西成署は19日、暴力行為処罰法違反容疑などで、いずれも指定暴力団東組幹部の暴力団組長、中江常雄(43)=堺市西区北条町、土井良一(52)大阪市生野区生野西=の両容疑者ら東組組員5人を逮捕したと発表した。逮捕容疑は今年3月23日夜、2年前に無断で組をやめた男性(59)に対し、共謀して乗用車内で殴るけるの暴行を加えたり、「家族ごといてまうぞ」と脅したなどとしている。男性は神戸市内で組員に見つかり、路上や車内で暴行され、大阪市内の組事務所まで車で連行されたという。

22日
大阪府警西成署は22日、元同僚とみられる男性を木刀などで暴行して殺害したとして、殺人の疑いで大阪市住之江区柴谷のとび職、杉谷広行容疑者(35)を逮捕した。逮捕容疑は21日午後2時ごろ、大阪市西成区のマンションの一室で、元同僚で住人の中村昌夫さん(46)とみられる男性と口論となり、木刀や手で数十回殴り殺害した疑い。西成署によると、杉谷容疑者は「殴ったが、殺すつもりはなかった」と容疑を否認している。西成署は、男性の身元確認を急ぎ、司法解剖して死因を特定する。杉谷容疑者から詳しい経緯や動機を聴いている。西成署によると、杉谷容疑者は中村さんを暴行後に外出。22日午前4時すぎ、知人と一緒に再び部屋を訪れ、布団の上で死んでいる男性を見つけ、知人が110番した。


6月

2日
大阪府警西成署は2日、男性容疑者(42)=東大阪市=が留置場内で首をつって意識不明となり、1日に搬送先の病院で死亡したと発表した。西成署によると、男は5月4日、大阪市西成区萩之茶屋の路上で職務質問された際、警察官に暴行を加えたとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。翌日午後2時ごろ、留置場内のトイレのドアにTシャツをかけ、首をつっているのが発見された。留置場では15分おきに巡回しており、直前の巡回時には異常はなかったという。西成署の椿原孝博副署長は「残念だが、適切に対応していたと考えている」としている。

9日
  • 9日午前0時10分ごろ、大阪市西成区天下茶屋2丁目の路上で、男が会社員の女性(28)の顔を殴り、現金約8000円が入ったかばんを奪って逃げた。女性は右ほおに軽いけが。西成署が強盗致傷事件として調べている。西成署によると、男は年齢35~40歳で、身長170センチくらい、黒い服に軍手を着用していた。女性の背後から近づき、口を押さえて「殺すぞ、ナイフ持っているぞ」と脅し、殴りかかった。

  • 府警西成署は9日、長期在留資格を取得する目的で偽装結婚したとして、大阪市西成区南津守6、占い師、井上時弘被告(63)=詐欺罪で起訴=と韓国人女性2人の計3人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した、と発表した。逮捕日は7日。他に逮捕されたのは、韓国籍の無職の姉妹で、李月順容疑者(52)=住所不定=と、李京順容疑者(50)=同市浪速区日本橋3。容疑は、3人は共謀の上、09年4月下旬、長期在留資格を取得するため、井上被告と姉の月順容疑者が西成区役所に婚姻届を提出した、としている。西成署によると、井上被告と妹の京順容疑者は元夫婦。井上被告は「元妻から(姉との)偽装結婚を持ちかけられ、うその結婚をした」と容疑を認め、2人の女性は否認しているという。井上容疑者は「キタの父」と名乗り、雑誌やテレビにも登場する占い師。今年2月に生活保護費を不正受給したとして詐欺容疑で西成署に逮捕され、起訴拘留中だった。

10日
警察庁のデータベースに誤った犯歴情報を登録されて人格権を侵害されたとして、大阪市西成区の男性(65)が330万円の支払いを求めた国家賠償訴訟の判決が10日、大阪地裁であった。小林久起裁判長は「誤った犯歴がたびたび利用され、精神的苦痛を受けたことが認められる」と述べ、国に1万2千円の支払いを命じた。判決によると、男性は「1985年10月、暴行容疑で兵庫県警に検挙された」とする誤った情報を同県警から登録された。2000年に和歌山県警の取り調べを受けた際にこの犯歴情報を示されて誤りを指摘したが、01年12月まで削除されなかった。誤登録された約16年間、男性は複数の事件で計5回起訴され、いずれも実刑判決を受けた。小林裁判長は、犯歴情報は検察官が容疑者を起訴するかどうかを決める際に重要な資料となると指摘。警察による犯歴情報の登録は、データベースを管理する警察庁の事務補助にあたるとの判断を示したうえで、「兵庫県警職員の過失は警察庁職員の過失といえる」と述べた。

11日
11日午後5時5分ごろ、大阪市西成区玉出東の南海本線岸里玉出駅で、ホームから飛び込んだ男性を、通過しようとしてた難波発関空行き特急「ラピート」がはねた。男性は即死した。乗客60人にけがはなかった。西成署は、身元の確認を急いでいる。この事故で上下43本が運休、154本が最大50分遅れ、約6万5千人に影響が出た。

12日
12日午前5時20分頃、大阪市西成区花園北の「スーパー玉出花園店」前の路上で、同区萩之茶屋の男性(62)が、男に胸や背中など数か所を切りつけられた。男性は病院に運ばれたが、命に別条はないという。男は、止めてあった自転車で逃走した。西成署は殺人未遂容疑で捜査。発表では、逃げた男は50歳前後で、身長約1メートル75。上下とも赤っぽい色の服で、サングラスをかけていた。事件の直前、男性と店内で言い争っているのが目撃されているという。

14日
職務質問しようとした警察官2人を車で引きずり、けがをさせたとして、大阪府警西成署は14日、殺人未遂と公務執行妨害の疑いで、同府高槻市富田町、建設業菅敦司容疑者(37)と同府東大阪市御厨南、無職文理恵容疑者(33)を逮捕した。逮捕容疑は14日午後5時25分ごろ、大阪市西成区太子1丁目で、同署の巡査部長(38)と巡査長(33)の職務質問に応じずに乗用車に乗り込み、ドアを開けたまま急発進。運転席側のドアと車体の間に立っていた巡査部長ら2人を最長約12メートル引きずった疑い。2人は引きずられる際、ドアにしがみつき手の指を骨折するなどの大けがをした。西成署によると、菅容疑者らは現場から逃走したが、同署が周辺を捜査したところ、約1時間半後に約1キロ離れたマンションの女性宅にいるのを発見し、逮捕した。菅容疑者は「今は話したくない」と供述、文容疑者は「彼氏の車に乗っていただけ」と容疑を否認してる。巡査部長ら2人は、パトカーで巡回中に違法駐車している不審な乗用車を発見。車に戻ってきた菅容疑者らに職務質問しようとした。

18日
18日午前7時15分ごろ、大阪市西成区鶴見橋、韓国籍のアルバイト金昌明さん(61)方で、金さんの妻(42)が、金さんと小学3年の長男昇拓君(9)が死んでいるのを見つけ、119番した。昇拓君の首には絞められたような跡があり、府警西成署は金さんが無理心中を図った可能性があるとみて調べている。同署によると、金さん宅は5人家族。妻が朝食のため昇拓君を呼びに行ったところ、ベッドの上で昇拓君があおむけに倒れ、金さんが同じ部屋で首をつっていた。遺書などは見つかっていないという。

29日
大阪府警警備部は29日、詐欺の疑いで、大阪市西成区萩之茶屋の職業不詳、楠本学容疑者(37)を逮捕した。警備部によると、楠本容疑者はあいりん地区の労働者の支援をしている。逮捕容疑は平成12年11月、神戸市須磨区で交通事故に遭って肩などをねんざした際、雇用関係のなかった工務店で働いていたかのように装い、18年10月、保険会社から休業損害金20万円をだまし取ったとしている。警備部によると、13年9月までの間に計9回、約240万円をだまし取った疑いもあるが、公訴時効で立件を見送った。


7月

1日
大阪市西成区のあいりん地区では1日、一足早く「七夕祭り」が行われました。今年で25回目を迎えた一足早い「七夕まつり」。大阪市西成区の通称「三角公園」で、大阪府警の演奏に合わせて地元の保育園児およそ100人が「七夕さま」などを合唱しました。参加者たちは会場に設けられた笹にそれぞれの願いを書いた短冊を飾りつけるなど、一足早く七夕気分を盛り上げました。その後、全国から送られてきたタオルや下着などおよそ4,000枚が、900人の労働者に無料で配られました。

7日
7日午前3時20分ごろ、大阪市西成区鶴見橋1丁目の路上で、近くに住む事務員の女性(29)が刃物で切られた、と女性の家族から119番通報があった。西成署によると、女性は首付近を刺され、左腕2カ所を切られたが命に別条はないという。現金数千円が入った手提げバッグが奪われており、同署は強盗傷害容疑で捜査している。西成署によると、女性はタクシーを降り、自宅玄関の鍵を開けている時に被害に遭った。後ろから来た男が刃物を突きつけて脅し、切りつけた後にバッグを奪って逃走したという。男は20歳前後で身長約170センチ。上下紺色の服装で、マスクを着用していた。現場は大阪市営地下鉄花園町駅から約100メートル西の商店や住宅が立ち並ぶ一角。

8日
免許取り消し処分を避けるため交通違反を部下に押し付けたとして、大阪府警は8日、千本病院(大阪市西成区)の滝瀬博仁院長(42)=奈良市中登美ケ丘=を犯人隠避教唆などの疑いで、身代わり出頭した同病院事務員(47)を犯人隠避容疑でそれぞれ書類送検した。府警は先月24日、2人を逮捕。翌日釈放し、任意捜査に切り替えていた。府警高速道路交通警察隊によると、2人とも容疑を認めており、院長は事務員に多額の現金を渡していたという。 

14日
11日投開票の参院選で、元妻に特定候補者への投票を働きかけたとして、府警捜査2課は14日、大阪市西成区千本北2、アルバイト、中嵜孝幸容疑者(47)を公職選挙法違反(投票干渉、自由妨害)容疑で逮捕した。捜査2課によると、中嵜容疑者は「間違いありません」と認めているという。逮捕容疑は7月上旬、大阪市西成区の投票所で、体が不自由な40代の元妻が代理投票を申請し、市職員に大阪選挙区の特定の候補者名を伝えたところ、「それと違う。何してんねん」などと言い、元妻の投票用紙を取り上げ投票をさせなかった、としている。

30日
大阪市西成区の路上で18日未明、近くの無職合屋(ごうや)清春(きよはる)さん(76)が倒れて亡くなっているのがみつかり、大阪府警は30日、司法解剖の結果、合屋さんの死因は暴行を受けたことによるくも膜下出血だったと発表した。府警は傷害致死事件として捜査を始めた。当初の行政解剖結果では病死とされていたが、その後、防犯カメラで合屋さんが暴行を受ける姿が確認され、改めて司法解剖したという。捜査1課によると、18日午前4時前、同区萩之茶屋1丁目の路上で「人が倒れている」と近くの人から110番通報があり、西成署員が駆けつけたところ、合屋さんが倒れて亡くなっているのを見つけた。行政解剖後の捜査で、現場周辺に設置された防犯カメラの映像に、合屋さんが後ろから引きずられて倒されるなど暴行を受けている姿が記録されていることが判明。司法解剖で暴行死だったことが確認されたという。

8月

4日
京都府木津川市の岩崎勲さん(81)宅で、岩崎さんとみられる男性の遺体が発見された事件で、連絡が取れなくなっていた同居の長男(55)が、大阪府警に覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されていたことが4日、京都府警への取材で分かった。岩崎さん宅の玄関を上がった板の間に血痕が残っており、同府警は男性が板の間付近で襲われ殺害されたとみて、DNA型鑑定で遺体の身元特定を急ぐ。また、長男が事件について事情を知っている可能性があり、大阪府警の捜査が終わり次第事情を聴く方針。京都府警によると、長男は3日午後、大阪市西成区の簡易宿泊所で暴れていたところを110番され、覚せい剤使用容疑で逮捕された。

20日
辻昭二郎さん 83歳(つじ・しょうじろう=元大阪市議会議長)20日、肺炎のため死去。葬儀は24日正午、大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115の市立葬祭場やすらぎ天空館。自宅は同市西成区千本中2の11の7。喪主は妻嘉寿子(かずこ)さん。

23日
毎日新聞大阪社会事業団(伊藤芳明理事長)は23日、大阪市西成区の社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会(摺木利幸理事長)に特別仕様のデベロ社(本社・水戸市)製の配食車1台を贈った。同会は93年から区内の単身高齢者、障害者向けに配食サービスを始めた。現在は大阪市からの事業委託で、北西部を中心に月-土曜に昼60食、夜50食を、有償ボランティアが自転車8台で1時間かけて配っている。地域密着の事業が特長。太田正隆・事業団常務理事から車のキーを受け取った孫貴司理事は「貴重な配食車を有効活用したい」と話した。配食車寄贈は99年から始め、今回で24台目。西日本各地から応募があり、緊急性を重視して選考した。

24日
24日午前0時10分ごろ、大阪市西成区千本北の市道で、自転車に乗っていた大学2年の女子大生(19)が、後方から近づいてきた自転車の男に、前かごに入れていたバッグをひったくられた。女子大生は約300メートル先で逃げた男に追いつき、「かばんを返して」と言ったところ、男は刃物を突きつけて「金だけくれや」と脅迫。女子大生がバッグの中から取り出した現金1万円を奪い逃走した。女子大生にけがはなかった。西成署は事後強盗事件として捜査している。

25日
生活困窮者を自社が管理する物件に入居させて、大阪市から住宅関連の生活保護費をだまし取る「貧困ビジネス」を行っていた疑いが強まり、大阪府警浪速署は24日、詐欺容疑で不動産会社「家のはしら」=同市天王寺区=の社長(57)ら2人の逮捕状を取った。25日に逮捕する方針。捜査関係者らによると、同社は同市西成区などの路上で声を掛けた生活困窮者に生活保護申請を指南し、保護費をピンハネする「囲い屋」とみられる。社長らには、内容を虚偽記載した重要事項説明書を大阪市に提出、入居に伴う礼金や仲介手数料などをだまし取った疑いが持たれている。府警は詳しい手口の実態解明を進める。社長は共同通信の取材に対し「これまで100人以上に生活保護を受けさせた」と説明。同社が管理する複数のマンションなどに居住させていたとみられている。同社は生活困窮者を家賃扶助の上限額(4万2千円)以上の部屋に住まわせながら、家賃を4万2千円と大阪市に虚偽申告して受給資格があると見せ掛け、保護費の一つである住宅扶助費約31万円を詐取したとして、7月に大阪府警が家宅捜索していた。

26日
日本相撲協会が大阪市西成区に所有する土地の一部が指定暴力団山口組系の組事務所として使用されていたことが26日、分かった。協会によると、平成9年4月から、大阪場所の用具を保管する倉庫がある土地のうち、約8平方メートルの空き地部分を、隣接する企業に「外階段用の敷地」として賃貸していた。6月に大阪府警からの連絡で、この企業は事実上、山口組の2次団体で、賃した土地も外階段には使用されておらず、増改築した組事務所の建物が建っていることが判明。協会は企業の実態を知らずに賃貸契約を結んでいたといい、近く土地の明け渡しを求める訴訟を起こすという。放駒理事長(元大関魁傑)は「隠していると思われてはいけないので広報した。弁護士を通じて解決する」としている。

30日
  • 阿倍野署などは30日、空き巣を繰り返したとして、大阪市西成区太子1、無職、江田中(こうだただし)容疑者(64)を窃盗容疑で逮捕、大阪地検が起訴したと発表した。被害総額は6年間で計約1700万円に及ぶ。「普通の仕事は長続きせず、ずっと窃盗人生を送ってきた」と供述し、容疑を認めているという。追送検も含めた容疑は、04年1月17日~今年5月14日、同市阿倍野区など市南部の計6区の民家に侵入し、現金や腕時計など計54件(被害総額1700万円相当)を盗んだ、としている。阿倍野署によると、被害は現金計約360万円、腕時計約630点など。江田被告は保険証などの身分証なども盗み、盗品を質屋で売りさばいていたという。1階が車庫の3階建ての民家に被害が集中していた。

  • 医師から受け取った処方箋(せん)をコピーするなどして薬局に提出し向精神薬をだまし取ったとして、大阪府警は30日、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで、住所不定、無職、梅本さとみ被告(34)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=ら2人を逮捕した。府警によると2人は犯行当時、いずれも生活保護を受けており、「金が欲しかったので生活費の足しに転売するつもりだった」と供述。府警は転売方法や売却先を調べる。ほかに逮捕されたのは、住所不定、無職、増田相子被告(42)=覚せい剤取締法違反罪で起訴。梅本容疑者の逮捕容疑は1月18日、同棲(どうせい)していた生活保護受給者の男性(60)が大阪市西成区の診療所から受け取った処方箋をカラーコピーして同区の薬局に代理として提出。睡眠導入剤などの向精神薬や胃薬計375錠(計1万1870円相当)を詐取したとしている。増田容疑者は5月31日、京都府八幡市の病院から出された14日分の薬の処方量を30日分と書き換え、西成区の薬局にそのコピーを提出。向精神薬約90錠をだまし取った疑いが持たれている。大阪市が今年7月末に梅本容疑者の調剤明細書などを点検したところ、逮捕容疑の分を含めて計4カ所の薬局に偽造した処方箋を提出していたことが判明。増田容疑者も、2カ所の薬局に偽の処方箋を提出していたという。生活保護受給者の医療費は医療扶助で全額公費で負担されるが、向精神薬については、西成区の受給者から薬を買い取って転売した男が今年4月に麻薬取締法違反容疑で神奈川県警に摘発され問題化。大阪市の抽出調査では、今年1月に精神疾患で医療機関を受診した受給者322人のうち、80人が基準以上の向精神薬を受け取っていたことが判明した。大阪市健康福祉局は今回の事件を受け「手口は極めて悪質かつ巧妙で、被害額について返還を求めるとともに刑事告発をする方針」とコメントした。


9月

1日
大阪・西成の「あいりん地区」の路上で男性を刺して重傷を負わせたとして、府警西成署は1日、殺人未遂容疑で大阪市西成区萩之茶屋の無職、石山憲也容疑者(69)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は、1日午後6時半ごろ、同区萩之茶屋の路上で、男性の右脇腹を果物ナイフで刺し、重傷を負わせたとしている。通行人の通報で西成署員が現場に駆けつけたところ、石山容疑者がナイフを持って立っており、「殺すつもりだった」と容疑を認めたため現行犯逮捕した。西成署の調べでは、刺された男性は60歳ぐらいで、白いTシャツを着ていた。

3日
  • 大阪市西成区にある日本相撲協会の所有地の一部が、指定暴力団山口組系の組事務所として使われていた問題で、同協会は土地に隣接する賃貸先の土木建築会社と建物の所有者らに、目的外使用などを理由として建物の撤去と土地明け渡しを求める訴訟を3日、大阪地裁に起こした。すでに土地建物の処分や占有移転の禁止を求める仮処分を大阪地裁に申請し、同地裁は8月26日に仮処分執行した。

  • 人工降雨の可能性を探っている大阪市西区の水環境設備・防災製品メーカー「フジワラ産業」(藤原充弘社長)が今夏、湿気を含んだ空気を上空に送り続ける実験を行い、実際に雨が数分間降っていたことが分かった。現時点で実験と降雨の関係性は証明されてはいないものの、降水確率0%の日に計3日、実験開始から5時間50分~9時間半後に雨が降っており、同社は実験成功を確信。さらなる実験を行うための同志を探している。人工雨雲を作り雨を降らせる計画は、藤原社長が山の上で薪を燃やして雲を発生させる雨ごい儀式「千駄だき」に着想を得て、以前から入念な研究と準備を重ねてきた。実験は、降水確率が0%だった7月31日、8月3日、同5日の3日間、同市西成区の工場敷地で実施。55メートル先に秒速2メートルの風を発生させる排風機を上向きに置いた人工雨雲発生装置で、湿度80~90%台後半の空気をひたすら巻き上げた。送り込む空気の温度は自然に近い状態にするため30度前後に設定。雲の中で水分子を結合させる「凝結核」となる煙と塩分を含ませた。同社によると、7月31日は午前0時に装置を稼働し、同7時ごろに少量の降雨を確認。8月3日は午前0時半に実験を開始し、同9時56分から5~6分間、雨が降った。同5日には時間帯を昼間に変更して正午に実験開始。午後5時50分に雨が降ったという。大阪管区気象台の記録では、8月3日と同5日は、実験で雨が降ったのと同じ時間に降雨が確認されており、実験の影響で雨が降ったのか、自然現象によるものかは実証できなかった。しかし、7月31日の降雨は同気象台の記録にはないため、実験が成功して周辺地域にのみ雨が降った可能性がある。同社は今回の実験を「成功」とみており、今後はジェット機のエンジンなど、より強力な機械を使って上空に湿度の高い空気を送る実験にも意欲を示している。人工雨雲発生装置が実用可能なレベルにまで改良できれば、雨雲を作って砂漠に緑をもたらし、山火事を消すために雨を降らすなどさまざまな場面で活用できる。藤原社長は「これで日本中のものづくり企業が集まればいろんなことができる。不景気の中で、祭りのような話を大阪から発信したい」と意気込み、一緒に“夢”を見る企業を集めている。

6日
6日午後11時15分ごろ、大阪市西成区長橋のアルバイトの女性(42)が自宅前の路上で車いすに乗っていたところ、男に突然、後ろから首にナイフを突きつけられ、現金5千円入りポーチを奪われた。男はそのまま走って逃走。女性にけがはなかった。府警西成署は強盗事件として捜査しているが、男は50歳前後で、身長約165センチ。女性は近所のごみ置き場に車いすでごみを出した後、帰宅したところだったという。

8日
8日午前8時10分ごろ、大阪市西成区玉出東の南海電鉄玉出変電所で、阪堺電気軌道への送電が止まり、阪堺線の恵美須町-我孫子道間と阪堺上町線の天王寺駅前-住吉公園間で運転を見合わせた。約1時間20分後に運転を再開した。阪堺電軌などによると、変電所で電流を切り替える整流器が故障した。このトラブルで計44本が運休、計30本が最大1時間40分遅れ、約2千人に影響。朝のラッシュ時間帯と重なったため、駅では通勤、通学客が、別の交通機関に乗り換えるなど慌ただしく移動していた。

10日
大阪市は10日、売却を目指している西成区北津守4の市有地約1800平方メートルから、最大で指定基準値の約21倍にあたる鉛が検出された、と発表した。周辺では地下水を飲用しておらず、健康被害は認められないという。市によると、市有地は現在未利用で、79年までは民間の鋳物工場が稼働していた。売却に向け、先月までの約3カ月間で地表面の約20カ所を調査したところ、1キログラムあたり最高で3200ミリグラムの鉛が検出された。市はさらに深度調査を実施する方針。

13日
府警捜査1課と西成署は13日、大阪市西成区の路上で先月中旬、通行人の男性から現金約5000円を奪い軽傷を負わせたとして、同市東住吉区中野3、無職、岩崎靖容疑者(71)を強盗致傷の疑いで逮捕した。「身に覚えがない」と容疑を否認している。逮捕容疑は先月14日午後10時半ごろ、西成区萩之茶屋2の路上で、盆踊りから帰宅途中だった60代男性の頭部を後方から殴打。男性のズボンのポケットから現金約5000円と小銭入れを奪い、頭部打撲など全治約1週間の軽傷を負わせた、としている。

14日
  • 14日午前1時10分ごろ、大阪市西成区天下茶屋の路上で、近くの職業不詳の女性(58)が歩いて帰宅途中、後ろから来た男に突然何かで殴られ、現金1万円などが入った手提げかばんを奪われた。女性は頭の骨を折るなどの重傷。男は逃走し、西成署は強盗致傷容疑で捜査している。

  • 14日午前7時50分ごろ、大阪市西成区玉出東の南海高野線岸里玉出駅で、高架橋に設置されている衝撃警報装置が作動し、上下線で15分間にわたり運転を見合わせた。高架橋の橋げたに衝突などの形跡がないことを確認し、運転を再開したが、上下線計88本が最大15分遅れ、約3万7千人に影響した。同社で警報が作動した原因を調べている。

15日
大阪・西成のあいりん地区で覚せい剤を密売していたグループのメンバーが逮捕された事件で、大阪府警は15日、グループの中心人物とみられる住所不定、無職朴明久容疑者(39)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=を麻薬特例法違反(業としての譲渡)の疑いで再逮捕したと発表した。薬物対策課と西成署によると、再逮捕は8月25日。朴容疑者は2~6月、西成区萩之茶屋1丁目の路上で10人に覚せい剤計約1グラムを売ったなどの疑いがある。朴容疑者は覚せい剤取締法違反罪で起訴された元バレーボール全日本代表の高橋智則被告(37)らに指示し、生活保護受給者らに販売していたという。

16日
府済生会は17日まで、大阪市西成区の「NPO法人釜ケ崎支援機構」特別清掃事業集合事務所で無料の釜ケ崎健診事業を実施している。昨年12月に試験的に行い、有効だったことから本格実施した。期間中、中津、吹田など8病院から医師、看護師、医療ソーシャルワーカーなどを現地に派遣。同機構スタッフの協力で、特別清掃事業の仕事前に1日約200人、期間中千人を目標に問診、血圧測定、血液検査などをする。昨年12月に1日だけ行った健診では、要治療の判定が出て、手続きをしてすぐ治療に結びつけたケースもあった。高齢化が進んでおり、今回も高血圧の人が多いという。昨年3月、府済生会傘下の病院で無料低額診療制度をめぐる医療費の不正減免が明るみ出たのを機に、創立の原点の「恵まれない人のための医療」につながる生活困窮者支援事業に力を入れている。

20日
20日午前10時半ごろ、大阪市西成区南津守の府道で、軽乗用車が信号待ちで停車中のトラックに追突。軽乗用車を運転していた堺市堺区松屋町の無職、水島千代子さん(55)が胸などを強く打ち、21日午前に死亡した。トラック運転手の男性(66)にけがはなかった。西成署によると、現場は片側2車線の直線道路。

22日
大阪市西成区出身の韓国伝統音楽家、ミン・ヨンチさん(40)率いる音楽集団「SANTA(散打)」のライブ「PROJECT SANTA 新郷楽Vol.2」が25日午後6時、同市北区中崎西2の大阪能楽会館である。韓国音楽「サムルノリ」を確立した一人、イ・グァンスさんも特別出演。日本の伝統芸能空間を舞台に、古(いにしえ)のコリアに生まれた音楽「郷楽」を現代に伝える。4000円(当日500円増)。「SANTA」はミンさんをリーダーに2002年結成。韓国伝統音楽と舞踊を根底に、ヒップ・ホップやテクノまでを取り込む前衛的なパフォーマンスで韓国の音とリズムを世界に伝えてきた。道なき道を開く中で今一度、各人が磨いてきた芸に立ち返ろうと始めたのが今回のプロジェクト。音響や凝った照明設備のない能楽堂を会場に選び、本来の姿に近付こうとする「温故知新」の取り組みだ。「能楽堂は日本の施設だけど、楽器の素材は韓国も日本も同じ。最高の響きを出せる」とミンさん。ゲスト陣の目玉がイさん。1978年、音楽集団「サムルノリ」の結成に参加。当初は批判も受けた打楽器のみの演奏スタイルで世界を席巻。グループ名を一つのジャンルにまで高めた韓国現代音楽のフロンティア。当日は伝統楽器を駆使した音楽や舞踊、歌、イさんとミンさんとの共演もある。ミンさんは「若い国楽音楽家にとって彼らはいわばビートルズ。共に演奏ができる喜びで興奮している」。問い合わせはコウ・キョンボンさん(090・2012・7746)。


10月

5日
大阪市は5日、生活保護費の支給をめぐり、西成区保健福祉センターの女性担当職員(34)が私費で約9万5千円を立て替える不適切な事務処理をしていたと発表した。市によると、職員は平成20年7月~今年5月の間、同区内の高齢者3人について、生活保護費として支給される通院移送費とおむつ代約9万5千円を私費で立て替え、現金で支給していた。同区内のグループホーム(介護保険施設)から今年9月、3人とは別の高齢者の生活保護費が支給されていないとセンターに連絡があり、立て替えが発覚した。職員は「仕事が忙しく事務処理が遅れたため」と話しているという。大阪市では4日にも、浪速区で職員による特別児童扶養手当の立て替えが発覚したばかり。

6日
競艇や競輪のノミ行為をしたとして、大阪府警は6日、大阪市西成区萩之茶屋3の賭博場・通称「ドーム」を摘発、胴元と客の男女計10人をモーターボート競走法違反(ノミ行為)などの疑いで現行犯逮捕した。マンション3棟の1階部分を結合したドームは、客300人を収容する「日本最大の賭博場」とされる。指定暴力団山口組弘道会系組織が運営しており、府警は資金の流れや背後関係の解明を目指す。10人の逮捕容疑は同日午後2時ごろ、ドーム内で競艇や競輪の私設券を売買するノミ行為をした、としている。現場にいた客約80人からも任意で事情を聴いている。捜査4課によると、ドームは98年ごろから営業し、二重、三重の扉と厳格な見張りで警戒しており、これまで詳しい実態は不明だった。競艇などを観戦する大型テレビなどを備え、1日に500万円を売り上げていたとみられる。府警はこの日、機動隊員を含め計300人を動員、ドームの摘発と警戒にあたった。胴元の男らは扉を閉めきってドーム内に立てこもり、府警は捜査1課特殊班を出動させて鉄の扉を爆破、捜査員が踏み込んで摘発した。

7日
  • 7日午前0時45分ごろ、大阪市西成区橘2丁目のアパート「竹梅荘」(計12室)付近から出火、木造2階(一部3階)建て延べ約260平方メートルの建物のうち、1階の1室約20平方メートルが焼けた。この部屋で男性が倒れているのを消防隊員が見つけ、病院に搬送したが、まもなく死亡が確認された。西成署によると、男性の首に傷があり、司法解剖して詳しく死因を調べる。西成署などによると、亡くなった男性は60~70歳代で、この部屋の住人とみられる。消防隊員の到着時には心肺停止の状態で仰向けに倒れていた。現場には刃物と灯油の容器が残されていたという。アパートには6世帯8人が暮らしていた。近くに住む男性(47)は「焦げ臭いにおいで火事に気づいた。住民らが部屋のドアを開けようとしたが開かなかった」と話した。現場は南海高野線西天下茶屋駅の東約200メートルの住宅密集地。

  • 大阪市西成区の文化住宅1階の部屋で7日未明、男性の遺体が見つかった火事で、男性は住人の無職、西山稔さん(73)で、6日午後に首を切られ、失血死していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。現場には灯油がまかれた跡があり、大阪府警は殺人と放火の疑いがあるとみて捜査。火事の後、西山さんに金を借りていた男の行方が分からなくなっているという。捜査関係者によると、首の傷は深く、ほぼ即死だったという。手に攻撃を防ぐ際にできたとみられる傷もあった。

  • 全国最大規模の賭博場・通称「ドーム」(大阪市西成区萩之茶屋3)が摘発された事件で、府警捜査4課は7日、指定暴力団山口組弘道会系組幹部、木村充容疑者(50)=同市住吉区長居3=ら胴元側の男女計4人をモーターボート競走法違反(ノミ行為)などの疑いで新たに逮捕した。逮捕者は計14人となった。同課は、責任者とみられる組幹部の男(39)についても逮捕状を取り、行方を追っている。4人の逮捕容疑は、今月6日にドーム内で競艇や競輪の私設券を販売するノミ行為をした、としている。いずれも容疑を認めているという。同課によると、ドーム内では全国の競馬や競輪、競艇の私設券を1口100円で販売し、主催者のオッズ通りに払い戻していたという。毎月1億5000万円以上の売り上げがあり、弘道会の主要な資金源になっていたとみて追及している。客は生活保護受給者が多く、現場にいた約100人から事情を聴いている。

13日
大阪市西成区の日本最大のヤミ券売り場「福助」が摘発された事件で、大阪府警捜査4課は13日、モーターボート競走法違反(ノミ行為)などの疑いで、胴元側の山口組弘道会系幹部、浅井友己容疑者(39)=大阪市西成区=を逮捕した。府警によると、浅井容疑者は福助の土地・建物の所有者で、「私の指示で従業員がヤミ券を売っていたのは間違いない」と容疑を認めている。同事件での逮捕者は15人になった。逮捕容疑は、6日午後2時10分ごろ、大阪市西成区のヤミ券売り場で、客に競艇や競輪の結果を予想させ、金を掛けさせていたとしている。

16日
  • 16日午後2時45分ごろ、大阪市西成区長橋の無職男性(91)の民家から出火、東側に隣接する木造住宅3棟と2階建てアパート1棟の計5棟約550平方メートルを焼損した。この火事で、火元の男性が頭に軽いやけど。他の住人は逃げ出し無事だった。西成署などによると、男性は1人暮らし。台所で魚を焼いて

  • 最終更新:2012-03-19 21:14:10

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